小池知事の都議選スルー… 描くシナリオは自民復党で「ポスト菅」狙いか
#小池百合子 #都民ファースト #東京都知事 #東京都議会議員選挙
7月4日に投開票を控える東京都議会議員選挙。都民ファーストの会特別顧問を務める小池百合子東京都知事の動きに注目が集まったが、まさかの”スルー”で自民党が第1党となることが確実視されている。
東京都庁が小池知事の入院・休養を突然発表したのは、6月22日午後のこと。
「確かに午前にあったモニタリング会議では咳き込んで体調が悪そうでしたが、6月上旬、20年近く連れ添った愛犬・そうちゃんが亡くなった事が大きいでしょう。週明けの28日には公務復帰するはずがドクターストップを理由に休養を延長。30日に退院が発表されたもののリモートワークをするとのことで、都議選の応援はなさそうです」(都庁担当記者)
小池氏の休養を、都議選から”雲隠れ”する口実と見る向きもある。自民党関係者が言う。
「だいたい政治家というのは選挙になればアドレナリンが噴き出てくる人種で、体調不良で休むようでは務まらない。ワンちゃんは亡くなるわ、コロナ感染者数は一向に減らないわ、五輪開催を巡って存在感は示せないわ、都民ファはボロ負けしそうだわ、踏んだり蹴ったり。これでは小池氏も心が折れて、都議選から逃げた…と陰口を叩かれても致し方ない」
4年前の都議選で小池氏は、都民ファーストの会代表として候補者50人中49人を当選させ、都議会を一変させたものの、「勝ち過ぎた」と語って特別顧問に退いた。やがて小池氏は自身の知事選で「ブラックボックス」とこき下ろしたはずの自民党にすり寄る姿勢を見せ、足元の都民ファは櫛の歯が抜けるように離党者が相次いだ。
都議選はどうなりそうか。選挙プランナー曰く、
「定数127のうち、自民は50近くとり、公明は20は確実。自公は選挙協力しており、自公で都議会与党となるのは間違いない。都民ファは10議席強に落ち込み、立憲、共産を下回りそうです」
となると当然、小池氏の立ち回りも変わってくる。都庁幹部が予測する。
「自公の賛成なしには条例一つ作れないので、もはや菅政権の言いなりになるしかない。都議会第5党となりそうな都民ファは足かせでしかなくなるので、『二元代表制を明確にする』など適当な理由をつけて特別顧問は退くでしょう。”フリップ芸”と揶揄されたパフォーマンスも鳴りを潜めるのでは」
だがこれで終わる「女帝」ではない。今後のシナリオはズバリ自民党復党というのが、前出の自民党関係者の指摘だ。
「2016年知事選で、東京都連の決定に反して小池氏を支援した自民党区議は除名処分となりましたが、当の小池氏は処分なしでした。小池氏は前回都議選前に自ら離党したとはいえ、復党のハードルは低いのです。五輪に全面協力、その後の衆院選で自民候補の応援に入り、昵懇の二階俊博幹事長が目の黒いうちに復党を画策するのではないか。目指す先はもちろん総理で、菅総理の4歳年下の小池氏は、十分有資格者になるというわけです」
愛犬・そうちゃんの名は「総理」から取ったという。小池氏はその”遺志”を継ぐことができるか?
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