「サウナ同様にプロレスも“ととのう”んです」DDTレスラー4人衆、狂おしいほどのサウナ愛
#プロレス #サウナ #レスラー #DDT
レスラー直伝「上手なサウナの入り方」
――そんなプロサウナ―の勝俣さんにお聞きしますが、サウナの上手な入り方ってありますか?
勝俣 サウナの入り方は人それぞれなんですけれど。絶対にやった方がいいのは、水分補給。サウナに入る前に、水分は取ること。
上野 汗が出ますからね。
勝俣 結局、サウナに我慢して入りすぎちゃうって言うのが絶対ダメ。「ととのう」と脱水症状って、紙一重なんです。似てる部分があるんで、見極めも大事。しっかりと自分の体調管理をしてください。睡眠不足だったりするのも、脱水で倒れちゃう原因になっちゃうんですよ。
MAO 出たくなったらサウナから出る!
勝俣 だいたいサウナにいる時間って5~6分くらいでも充分。
――そんなに短くていいんですか?
勝俣 そうなんですよ。10分とか15分とか入るイメージがあるけれど、5~6分入って、水風呂1分くらいでいい。
竹下 サウナでありがちなのが、我慢大会みたいになっちゃうこと。「あいつより先に出たくない」みたいな。でも、そんなことする必要はないんです。サウナは、自分自身とだけ会話しておけばいい。
勝俣 加藤先生っていうサウナが大好きな先生に教わった話だと……。
上野 誰だよ、加藤先生 !? こういうのめっちゃあるんですよ! マジで誰かわからない人を、当たり前のように言うっていう。
全員(笑)
勝俣 まあまあ、聞いてよ。加藤先生は、自分の心拍数の倍になったら出るのが目安って言ってるんです。僕たち、スマートウォッチでチェックしています。僕たちだいたい60~70くらいがリラックスした状態なので、心拍数が120になったら出るとか。
――ちなみに良い施設の見分け方ってあったりするんですか?
竹下 僕は水風呂に差が出るんじゃないかなって思うんです。水風呂の温度!
勝俣 今日の取材場所の『改良湯』(渋谷)は、水風呂の温度が14度で低くていいですよね。
MAO 今日の水風呂は冷たかったね~。
竹下 15度を下回るところは、東京はそんなにないかな。
MAO 18度くらいが多い気がする。
勝俣 だいたいベストが15、16度って言われているんですよ。施設側から言わせてもらうと、冷却って難しいんですよ。『SeaSaunaShack』は、井戸水なんですがそれでも16度くらい。チラー(冷却装置)が入っているか、いないかでだいぶ違いますね。スーパー銭湯は、規模が大きいからボイラー室もあって冷やすのもできるのだけれど、銭湯とかだと難しいだろうし。
竹下 サウナはいわば我慢で、水風呂がご褒美みたいなものですから。僕らがよくいくジムにはサウナもあるんですけれど、水風呂はないんです。サウナだけが好きならそこに毎日行けばいいんですけれど、「ととのう」体験には水風呂が必須です。
勝俣 サウナは前菜で、水風呂はメインデッシュ、休憩はデザートなんですよ!
――水風呂がメインディッシュ! 初めて聞きましたよ。
竹下 わざわざサウナに行くのは、水風呂を求めているんです。低いほどいいわけでもないですけど、15度を下回っているとテンションが上がります。
勝俣 『かるまる』(池袋)は、8度の水風呂があるんですよ。もうね、冷たすぎて一瞬しか入れないですよ。それがまたいい。
上野 水風呂の温度は高くて悪いこともないけれど、低くて悪いこともない。
――水風呂話も尽きませんが、皆さんサウナに入っている最中は、何を考えているんですか?
勝俣 テレビがあるサウナ室だったら、僕はテレビ見ている。あとは何も考えてないかな。
上野 サウナに入ってる時は「熱いなぁ~」だし。水風呂入っているなら、「気持ちいいなぁ~」って思って。休憩している時には何も考えない。
勝俣 僕はその時の状況で、大事な試合が決まっていたら「どう立ち回ろうかな」とか、「新しい技出てこないかな」とか考える時もあります。
上野 頭がスッキリするから、思考が降りてくるよね!
MAO サウナに入ってつくづく感じるけど、スマホを持たない小一時間って、本当大事な時間。
勝俣 フィンランドの幸福度が高いのは、サウナが好きな国柄だからって話もあるらしいですよ。
――それを聞くと日本にも、サウナ文化がもっと根付いてほしくなってきました。
勝俣 このブームが落ち着くことはあっても、サウナ自体がなくなることはない。僕はブームを超えて、今以上にサウナが当たり前の世界になったらいいなって思うんですよね。
上野 やっぱりサウナ支配人の考え方じゃん。これ、プロサウナ―寄りの記事になるの(笑)?
全員(笑)
勝俣 サウナ入るようになって、裸の付き合いって大事って思うようになったんです。僕自身は、この3人ともサウナを通じてすごく距離が近くなったなって思いましたから。
サウナとプロレスの共通点とは?
――ちなみに、プロレスとサウナの共通点ってありますか?
MAO DDTのプロレスって、社長を僕が車で轢いちゃったりとか、凶器としてリングにアヒルのフィギュアを持ち込んだりすることもあるんです。そんな、何が起こるかわからないようなアクシデントをダイレクトに楽しんでもらいたい。サウナも、ありのままの施設を楽しんでほしい。
勝俣 僕はサウナ経営とレスラーの共通点を見つけました。サウナのお客さんにタオルでアウフグースするんですけれど、これが試合と同じテンションになるんです。プロレスで試合をしながら「観客を楽しませたい!」っ思っているのと、サウナ室で「お客さんを気持ちよくさせたい!」っていうのが、結構同じ感覚なんです。
上野 サウナもすっきりして、「よし、また頑張っていこう!」ってなる。僕たちの試合も、観るとさっぱりして、「もっともっといいことが起こるんだろうな」ってポジティブになれる。プロレスも、サウナも、明日への活力が出るんじゃないかな。
MAO 僕はプロレスの試合後がボーっとしちゃうんですけど、あれが水風呂後の休憩中の感覚に似ている。だから僕はサウナ同様、プロレスでもととのっているんだと思う。プロレスって、ととのうんですよ!
<インフォメーション>
DDTプロレスリング
夏のビッグマッチ初の屋外開催!
「WRESTLE PETER PAN 2021」
2021年8月21日(土) 開場16:00 開始17:00
神奈川・富士通スタジアム川崎
詳しくは公式HPにて!
https://www.ddtpro.com/schedules/15630
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事