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森田望智vs恒松祐里、女優たちのバトルが熱い! 『全裸監督 シーズン2』いっき観レビュー!

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Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』

 「みなさん、お待たせしました。お待たせすぎたかもしれません」

 AV監督・村西とおるの往年の決め台詞は、2019年に配信スタートしたNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』の大ヒットによって、再び流行するようになった。バブル時代の日本の狂乱ぶりを再現した『全裸監督』の新作となる『全裸監督 シーズン2』(全8話)が、2021年6月24日より世界同時配信されている。

 1980年代後半、AV界にセックス革命を起こし、一躍時代の寵児となった村西とおる。「ダイヤモンド映像」を立ち上げ、年収50億円を稼ぐようになる村西だったが、バブル崩壊と同時に借金まみれとなり、人生のどん底へと転がり落ちていく。そのかっこ悪く、見苦しく落ちていく姿を、シーズン1に続き山田孝之がブリーフ一丁で快演している。

 冴えないセールスマンから身を起こし、「北大神田書店」というチェーン店を札幌を中心に展開し、ビニ本販売によって、アダルト産業界で頭角を現した村西とおる(山田孝之)。東京進出後は、AV界の利益を独占しようとするポセイドン企画の池沢(石橋凌)としのぎを削り、独創的なAV作品をリリースすることで市場を開拓した。ビジネスで成功を収めるには流通網を押さえることが重要であることが、シーズン1では描かれた。

 完結編となるシーズン2では、村西は衛星放送に進出することにこだわる。衛星チャンネルを持てば、24時間にわたって世界中の人たちにAVを楽しんでもらえる。AVのグローバル化は、ハワイで懲役370年を求刑された村西にとってのリベンジでもあった。「空からエロが降ってくる」。村西の途方もない夢は、村西自身と仲間たちの首を締めることになる。シーズン1の池沢に代わって、衛星ビジネスの利権を牛耳る海野(伊原剛志)が村西の前に立ち塞がる。

 昭和が終わり、平成が舞台となるシーズン2だが、物語が俄然盛り上がるのは第2話から。AV作品の撮影中、スタッフの三田村(柄本時生)は村西からのいきなりの命令で、AV女優の奈緒子(冨手麻妙)との「本番」を演じることに。シーズン1から奈緒子に好意を寄せていた三田村は、興奮のあまりに奈緒子の顔に誤って射精してしまう。

「顔にぶっかけてんじゃねぇよ!」と激怒する奈緒子だが、村西はこのシーンを「顔面シャワー」と名付けて、そのまま作品にしてしまう。以降、「顔シャ」は人気シリーズとなっていく。絶頂期の村西には、失敗をプラスに転じてみせる勢いがあった。

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