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禁忌なオンナのセレブな回想録【1】

タブーな出来事すら私の栄養! セックステープから法曹界へ――キム・カーダシアンの人生

セレブリティは引退!?――法曹の世界へ殴り込み

タブーな出来事すら私の栄養! セックステープから法曹界へ――キム・カーダシアンの人生の画像4
(写真下)キムの実弟にあたり、これまでに幾多もの浮き名を流してきたのがロブ・カーダシアン(34歳)。人気シンガーのリタ・オラとも交際していたが、彼女からは「そのことは忘れた」と言われる始末!(写真:Getty Images)

 キムとカニエは、セレブたち自らがSNSで話題を生み出していく10年代のアメリカ芸能界を象徴する夫婦だった。その2人が別れた今、セレブリティ産業は新たなる20年代フェーズに突入するのかもしれない。なにせ一世を風靡した『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』すら、今年放送のシーズン20にて最終回を迎えることが発表されたのだから。

 これまでのキャリアを振り返れば、キム・カーダシアンは「大衆の欲望の鏡」のような存在だったのではなかろうか。彼女は、人々の富や美への憧れから下世話なバッシング願望まで、さまざまな需要をエンターテインメントへと練金し続けてビジネス帝国を築いた。そして現在、仕事と家庭の両方でひとつの時代を終わらせた40歳として、もしかしたら、虚像から脱して人間らしい“本当のキム”を見せる方向へシフトするときにあるのかもしれない。もともとリアリティショー自体も、敏腕マネージャーである母親クリスが立ち上げたものだ。その中で“軽薄なナルシストキャラ”としてフィーバーしたキム自身は、実はイメージほど派手なパーティガールでもない。今ではほとんど酒を飲まず、ダンスも苦手で、好む音楽はアラニス・モリセットやラナ・デル・レイといった、わりかし暗めな“文化系”枠である。

 法曹の夢にしても、もともと父親が弁護士だったのだから、これもまた隠されていたキムの一面なのかもしれない。現在、彼女はカリフォルニア州弁護士、および弁護士事務所設立を目標に、ほとんどのセレブ仲間の連絡先を消去して目下試験勉強中であるが、現職の弁護士である齋藤貴弘氏によると、アメリカの司法試験の合格率は70%だという(カリフォルニア州の合格率は概ね30~40%)。

「日本での現在の司法試験合格率は20~30%程度で、私が合格した旧司法試験に至っては2%ほどでした。日本における司法試験は極めて狭き門であり、弁護士は特殊な職業だという印象が強いと思いますが、アメリカでは特殊な資格という認識はあまりないでしょう」(齋藤氏)

 つまり、アメリカにおける司法試験は、「さまざまな人たちに広く開かれた試験」であり、その高い合格率が示すように、キムが資格を取得することも絶対的に不可能ではないということだ。さらに、彼女の時勢を捉えるプロデュース能力も有効に働くかもしれない。齋藤氏が続ける。

「弁護士は世の中にある声なき声を拾い上げ、それらを法律知識や論理的思考を駆使して世に届ける仕事です。既存の法律を使いこなすだけではなく、時代の変化に合わせ、新しいルールを作るのも弁護士の重要な仕事だと思います。ルールメイキング分野での弁護士への存在感は日本ではまだほとんどないかもしれませんが、アメリカではロビイストが弁護士資格を有することはごく当たり前のことです。ルールは経済的・社会的強者のためにあるわけではありません。社会正義の実現というミッションを持つ弁護士がルールメイキングにかかわることは、極めて重要。社会の分断が広がり、それが暴力に向かっているアメリカの今の状況において、キムさんのような方が刑事司法制度改革にかかわることの意味は、とても大きいのではないでしょうか」

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