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禁忌なオンナのセレブな回想録【1】

タブーな出来事すら私の栄養! セックステープから法曹界へ――キム・カーダシアンの人生

炎上しても無視しない、インフルエンサーの鑑

タブーな出来事すら私の栄養! セックステープから法曹界へ――キム・カーダシアンの人生の画像2
元夫カニエ・ウェスト「Bound 2」(13年)のミュージックビデオでは、一糸まとわぬキムが見事なまでにカニエの運転を妨害しまくる。道路交通法違反の観点からか、高評価65万に対して低評価も49万と、なかなかの拮抗ぶり。

 ここで重要なことは、キミエ夫婦がただの“お騒がせセレブ”ではないことだ。この2人は、話題を振りまきながら画期的なビジネス帝国を築いていった。21年1月の経済誌「フォーブス」調査によると、不動産なども含めた両人の推定資産は2100億円。カニエの場合、音楽活動以上にアパレル・ブランド「YEEZY」で12億6000万ドルもの富を築いたわけだが、キムも約7億5000万ドルもの資産を保有しているとされる。

 なんの特技もない「有名なことで有名」と嘲笑われていたキムがなぜ、米国を代表するビジネスパーソンに……? 逆の発想をしてみよう。キム・カーダシアンは「有名なことで有名」という特技をフル活用することで、巨万の富を築いたのである。21年4月現在、彼女のインスタグラムのフォロワー数は、日本の推定人口をゆうに超える2億1000万人超え。それを凌ぐ若者のカリスマ、五女カイリーを筆頭に、カーダシアン家の5人姉妹のフォロワー総数は、アメリカ合衆国の人口をも超える。ここでキムとカイリーは「有名性」を錬金してみせた。10年代後半、彼女たちが目をつけたのは、実店舗に頼らないビューティ・ビジネス。少人数で生産した化粧品を自らのSNSで宣伝してオンライン販売することで、広告費と人件費を浮かせるコストパフォーマンス抜群のブランド「KKW BEAUTY」と「Kylie Cosmetics」を立ち上げたのだ。この2ブランドをさっさと売却したこともあり、カイリーは若きビリオネア級長者となり、キムのブランドも約5億ドルの価値にまで成長した。ちなみに、19年に日本にも「文化の盗用」と批判の嵐が届き、改名騒動に発展した下着ブランド「KIMONO(旧名)」も、このビジネス帝国の一角である。

 SNSで人気を博すファッションモデルであり、自身の下着ブランド 「serrano」のプロデュースも務めるエガサリ氏は、この騒動におけるキムの対応に共感を覚えたという。

「同じカーダシアン家のカイリー・ジェンナーが好きだったので、そこからキムを知りました。SNSで確認できる、かけ離れたセレブライフは見ていてとても楽しいんですが、キムがブランド名騒動で名称を変更したときに、さまざまなアイデアをシェアしてくれたフォロワーの方々へ感謝の気持ちを伝えていたんですね。やはり私もファンのみなさんの声を第一に商品の改善などを行ってきたので、自分の意見も大事ですが、ファンの声に耳を向けることが第一だなと改めて感じました」

 事実、集中砲火を受けたキムは、ツイッターで新名称を募集し、自らの名前と「SKIN」とかけた「SKIMS」というネーミングを採用。困難に見舞われても、ファンや購買層の意見に耳を傾け、感謝も忘れない。ビジネスパーソンとしての手腕がうかがえるエピソードだ。

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