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『サンジャポ』、五輪開催ムードで意見をコロッと変えたマスコミを全力擁護「五輪のおかげで感染がおさまる」可能性に期待

『サンジャポ』、五輪開催ムードで意見をコロッと変えたマスコミを全力擁護「五輪のおかげで感染がおさまる」可能性に期待の画像1
TBS『サンデージャポン』公式サイトより

 20日放送のTBS『サンデー・ジャポン』に爆笑問題太田光が出演。東京オリンピック・パラリンピックでのマスコミの役目を語った。

 番組では出演者のデーブ・スペクターがツイッターに投稿した「東京五輪が始まるまでにタレントやコメンテーターがコメント予習 イ)なんだかんだ言ってオリンピックっていいな! ロ)割り切ってスポーツとして見ましょう! ハ)やっぱり開催してよかった!」という、オリンピック開催後に意見をコロっと変えるであろうワイドショーやコメンテーターへの皮肉を紹介した。

 これに対して杉村太蔵は「感染が広がる不安から中止や延期を求める声と、選手の皆さんが活躍する、日本人がメダルを取る、それに喜ぶ。そこは矛盾した考えでも何でもなくて、当たり前の人間の考えじゃないかって思う」と反論。

 テリー伊藤は「手のひら返しは日本人の才能だと思う」と持論を展開させ「オリンピックが始まった瞬間、急に盛り上がって何が悪いんですか?」と息巻いた。

 太田はこれらの声に対して、コメンテーターについては「そうするしかない、放映するわけですから」と意見を変えるのは仕方ない事としつつ、テレビ局側については「今までずっと政府やオリンピックに対して批判的でしたよね。それは矛盾があったと思う」と指摘。

「テレビ局は放映するのにもかかわらず“中止をしろ”って。“中止をしろって言うんだったら、うちは放映しません”って。俺は単純な考え方だからそうするべきだと思ってる」と、批判的な態度をとりつつスポンサーを降りないマスコミを非難した。

 しかし、放映することが決まっているマスコミについて、太田は「そろそろどうやって放映するのか考えなければいけない」と進言。

「政府と専門家と伝える側・マスコミが、みんなが一丸となるということが、精神論でもナショナリズムでもなんでもなくて戦略的に感染を抑えるために、オリンピックの期間一つの事でまとまる」ことが重要と熱弁した。

 太田はサッカーワールドカップの渋谷スクランブル交差点での騒ぎを例にあげ、選手からサポーターに「渋谷の騒ぎはやめてくれ」とメッセージを送ってもらうことで静かに観戦することは可能だとし、開催までに「家で見てください、県をまたがないでください」など、どういう見方をしてくださいという事を繰り返し伝えること、そのために国とマスコミが話し合うことが必要だと説いた。

 そして「もしかしたらオリンピックがあったおかげで感染が鎮まったってことにもなりえる可能性はまだある」と期待を抱いていた。

 太田は、マスコミはスポンサーを降りるべきと批判をしたものの、マスコミがどのように放映するべきか長々と解説。今まで五輪に批判的な態度を取っていたテレビ局側を、フォローしているかのようだった。

 これで『サンジャポ』では、五輪を報道しやすくなったのではないだろうか。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/06/23 06:00
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