キンプリもとばっちり…日テレ『24時間テレビ』に黄信号、大々的な告知に“自主規制”も？

　今年も放送されることになった、日本テレビの看板番組である『24時間テレビ』。オリンピックが開催されることで、去年よりも“綱渡り”の放送になる可能性が高いという。

「政府がオリンピックの開催で最も心配しているのが外国人選手や関係者による海外からのコロナウイルスの持ち込みです。変異株などが、もしもオリンピックの関係者から広まってしまったら一大事。史上最低のオリンピックとして語り継がれてしまいます。なので、もしもそんなことがあれば、急きょ『24時間テレビ』も放送を中止する用意もしているようです」（民放関係者）

　ネットを中心に、コロナ禍の放送に否定的な意見が多いのも日テレは気にしているという。

「SNSなどでは批判的な意見が多く書き込まれやすいのですが、それにしても去年よりバッシング投稿が多いんです。巨額の広告費を払うスポンサーたちも、最近ではSNSの反応も気にしがちなだけに頭を抱えているとか。例年と変わらず、パーソナリティをジャニーズタレントにしていることや、賛否両論あるオリンピック後に行うことなどが批判の対象になっているようですね」（民放関係者）

　そのメインパーソナリティに選ばれたKing&Princeにも疑問の声が上がっていると話すのは、日テレ関係者だ。

「正直、司会やMCの実績もないままで、何かと注目を集める今年の『24時間テレビ』のパーソナリティを任せたことに、社内からも批判の声が上がっている。キンプリを出演させることでジャニーズ事務所に恩を売りたいつもりのようですが、嵐の再結成も期待薄の中でジャニーズと付き合って今後に得があるのか……微妙なところです」（民放関係者）

　そういったマイナスイメージを振り払うために、日テレはワクチン接種を加速させているという。

「職域接種にいち早く手を上げてスポンサーや視聴者にアピールをしました。ジャニーズ事務所もPR会社と組んでワクチン接種を全タレントとスタッフが受ける予定で、こういったパフォーマンスも日テレは積極的にニュースなどで報じていくつもりです」（民放関係者）

　そんな日テレを、他局は冷ややかな目で見ているとか。

「スポンサーからのCM料金が1日で莫大に見込めるのは羨ましいですが、正直今年に限ってはミスやトラブルがあれば、番組自体を潰さなければいけないので、デメリットの方が大きい。去年はコロナ禍での放送に物珍しさもあってか視聴率は良かったですが、今年は飽きられている可能性もある。また、SNSでのバッシングをおそれるスポンサーから、あまり積極的に番組の宣伝はしてほしくないという声が上がっているようです。キンプリを使っての番宣も直前まで封印するようで、チャリティマラソンのランナーも派手な人選はしないようにするようです」（民放関係者）

　果たして、何のためのチャリティ番組なのか……。

小林真一（フリーライター）

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち