内閣府発表「2021年版高齢社会白書」が示す、思ってるより深刻な高齢化社会の現実 生活保護も増
2021/06/18 16:00
#高齢化 #内閣府 #2021年版高齢社会白書
迫りくる“超死亡者増”時代
当然のことながら、65歳以上人口が増加を続けることで、死亡数も増加、死亡率(人口1000人当たりの死亡数)も上昇を続ける。死亡者数は2019年の138万1000人から2030年には160万人を突破、2040年には167万9000人まで増加しピークに達するとみられている。一方、死亡率は2019年の11.2から2065年には17.7になると推計されている。
高齢者の増加の半面、出生数は減少を続け、2065年には年間56万人になると推計されている。年少人口(0~14歳)は2056年に1000万人を割り込み、2065年には898万人と、現在の6割弱程度になると推計されている。
出生数の減少は、生産年齢人口(現役世代)の減少につながる。2020年に7449万人と推計されている現役世代は、2029年に6951万人と7000万人を割り込み、2065年には4529万人となると推計されている。
ちなみに、高齢化の進展は日本に限ったことではない。2020年の世界の総人口は77億9480万人で、2060年には101億5147万人になると見込まれている。高齢化率は、1950年の5.1%から2020年には9.3%に上昇しているが、さらに2060年には17.8%にまで上昇すると予測されており、世界中で高齢化が進展する。
最後に、2019年現在の都道府県別の高齢化率を見てみると、最も高いのは秋田県で37.2%、最も低い沖縄県で22.2%だ。今後、高齢化率は、すべての都道府県で上昇し、2045年には最も高い秋田県で50.1%となり、最も低い東京都でも30%を超えて30.7%に達すると見込まれている。
最終更新:2021/06/18 16:43
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