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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『コントが始まる』最終回に向け張られた伏線

菅田将暉主演『コントが始まる』ついに最終回…2週連続で登場した“アノ台詞”は伏線か?

『コントが始まる』公式サイトより

 菅田将暉が主演を務める土曜ドラマ『コントが始まる』(フジテレビ系)が、6月19日の今夜、いよいよ最終回を迎える。『コントが始まる』は、“叶わない夢”や“社会から見放された絶望”の狭間で奮闘する、20代後半の男女5人を描いた物語。キャストには主役の菅田をはじめ、神木隆之介、有村架純、仲野太賀、古川琴音といった実力派が勢ぞろいしており、視聴率こそイマイチなものの、若年層を中心に絶大な支持を集めているドラマだ。

 そんな『コントが始まる』も、今夜で最後の放送となる。春斗(菅田)、潤平(仲野)、瞬太(神木)らによるお笑いトリオ・マクベスの解散が決まってから、彼らはそれぞれの道を歩み始めた。

菅田将暉演じる“春斗”の進む道は? 8話と9話に貼られた伏線

 潤平は実家の酒屋の跡継ぎになることを決め、瞬太は世界を渡り歩いて冒険するという。ファミレスでアルバイトをしながらマクベスを見守っていた里穂子(有村)は正社員への就職が決まった。里穂子の妹であり、スナックでアルバイトをしていたつむぎ(古川)も、マクベスが所属していた事務所のマネジャーになる。次の一歩を踏み出せていないのは、マクベスのリーダーである春斗だけだ。

 今は日雇いのアルバイトをしているが、腰を据えて働く場所が決まっていない春斗。周りがそれぞれの道に向かって歩き出すのを心から祝福しつつも、どこか不安げな表情で見つめていた。彼はこれからどんな道に進み、何をして生きていくのだろうか。その伏線が第8話と第9話に貼られていたように感じたのは筆者だけではないはずだ。

「たったそれだけのことを働く理由にできるもんなの?」

 先週放送された第9話で、春斗と引きこもりだった兄が再会するシーンがあった。兄は数週間前に就職し、社会に復帰したばかりだ。兄は、引きこもっている時に最初に連絡をくれた友達の父親が経営する会社で働いているという。「その友達が垂らしてくれた糸を一生懸命上ることしか今は考えていない」と話す兄。春斗は、「たったそれだけのことを、働く理由にできるもんなの?」と不思議そうに尋ねるのであった。

 実は、先々週の第8話でも春斗は同じことを里穂子に聞いていた。高校時代、華道部の部長だった里穂子は、会社案内のパンフレットに立派な生け花が飾ってあったという理由で、その会社に入社することを決めたと話す。それに対して「えっそれだけ?」「人生ってそんなラフに決めていいもんなの?」と驚きを隠せない春斗。この似たような台詞が2週連続で登場したことには、何か大きな意味があるのではないだろうか。

『コントが始まる』最終回の放送は今夜10時から。春斗はきっと、“たったそれだけ”の理由で、運命の仕事に出会うことだろう。瞬太が春斗に言った「人のことよく見てるよね、さすが」というセリフも鍵を握っていそうだ。彼がこれからどんな人生を歩んでいくのか、結末を見守りたい。

■番組情報
土曜ドラマ『コントが始まる』
日本テレビ系毎週土曜22時~
出演:菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、鈴木浩介、伊武雅刀、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)ほか
主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)
音楽:松本晃彦
脚本:金子茂樹
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/conpaji/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2021/06/19 18:00
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