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菅義偉首相「専門家が対策をやらないから」と感染者数が減らない現状に“逆ギレ”

JOC経理部長の突然の死と五輪の伏魔殿

 ところで月刊誌『創』7月号に、知の巨人とまでいわれるようになった佐藤優が、佐高信が出した『佐藤優というタブー』の中の記述に対して名誉棄損だと、提訴したという話が載っている。

 そこには、「創価学会御用達の佐藤優が、『AERA』でダラダラと『池田大作研究』を続けている。二〇二〇年九月二八日号の第三七回が特に卑劣な学会擁護だった」という箇所がある。

 それに続けて、佐高は佐藤を「原発文化人」の一人だとして、

「彼は二〇一六年三月二日付の『東奥日報』の電気事業連合会の『全面広告』に出て、『エネルギー安全保障の観点から原子力発電の必要性を強調』している。おそらく最低でも一〇〇〇万円はもらっているだろうが、その金額を明らかにしてから『内調から藤原に金銭の流れもあった』とか言え」

 ここに出てくる藤原とは、創価学会の言論妨害事件の発端になった本『創価学会を斬る』を書いた藤原弘達のことである。

 私は共に未読であるから、内容に関しては何ともいいようがないが、佐高にしては乱暴な論理のような気がする。

 彼は以前、僕は多くの人を斬っているが、名誉棄損で訴えられたことがないといっていたが、電事連からの一千万円はやや吹っ掛けすぎではないか。

 たしかに、電事連はカネで面をひっぱたいて原発容認文化人を作り出してきたことは周知である。

 といって、全国紙ならばあるだろうが、一地方紙ならせいぜい500万円か。

 カネの高低の問題ではないが、たしかに、佐藤勝の読書量、書く枚数は超人的である。

 多少知っているが、彼は頼まれたら全部引き受けるという時期があった。それも、向こうが止めてくれといわなければ、いつまでも書いてくれるという、ありがたい筆者だった。

 だが、その数は増え続け、一人の人間の許容量をはるかに超えているように思う。

 知の巨人というより書くマシーンのようである。

 佐高との裁判がどうなるのかは分からないが、このあたりで、書く媒体を絞り、これだけはというテーマにするべきだと思うが。

 同じ号に、講談社の優秀な編集者だった男性の「妻殺し」裁判のことが載っているが、これについては後日書こうと思う。

 さて、6月7日の朝、JOC(日本オリンピック委員会)の森谷靖経理部長(52)が駅のホームに飛び込み、自殺したというニュースは様々な憶測を呼んでいる。

 文春が早速動いた。こうした小回りができるのも文春のいいところである。

 文春によれば、文科省からJOCに出向している籾井勝人元NHK会長の娘、籾井圭子常務理事が職員を集め、「この件については外部に漏らさないように」と指示したとあれば、東京五輪にまつわる不祥事かと、誰もが思い浮かべたのではないか。

 亡くなる2日前に放映された『報道特集』(TBS系)で、組織委の現役職員が五輪費用について内部告発をしていたため、これが森谷部長だったのではという噂も出たが、彼は組織委に出向していないから別人のようだ。

 JOCは国内選手の強化支援などを行う。森谷部長は山下泰裕会長の下で、今年の4月に新設された経理部長に就任しているが、元々は、西武鉄道グループの不動産会社「コクド」に入社し、若い時にJOCに派遣されている。

 そこで手腕を買われ、「コクド」には戻らず正規職員になった。JOC関係者によれば、裏も表も知る金庫番だったので、何か抱えていたのかもしれないという。

 ここの財源の半分以上は国からの補助金だそうだ。そのカネを巡る不祥事が相次いだ。全日本テコンドー協会など10競技団体が国庫補助金を不正利用していた、日本レスリング協会がコーチから1400万円弱の「ピンハネ」をしていた。

 中でも、竹田恒和前会長が五輪招致を勝ち取るため、IOC委員側に約2億3000万円を支払ったことが発覚した。この件についてはフランス当局の捜査がいまだに続けられている。

 伏魔殿のようなJOCの闇の部分を知り得る立場の人間の突然の死。もし、遺書でも残し、その中に東京五輪にまつわる何かがあれば、五輪開催などすっ飛ぶことになる。

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