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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『大豆田』最終話直前!とわ子が『タッチ』歌う理由

『大豆田』最終話直前! ED曲のリリックが示唆するとわ子が『タッチ』主題を口ずさんだ理由を衝撃の読み解き!!

ドラマの前半と後半が対比になっている?

 ラスト、Daichi Yamamotoはこの曲を「誰にも決められない幸せ/抱きしめる様に見定めてく」と締める。介護と仕事に縛られていた小鳥遊。生前のかごめの言葉を負い続けているとわ子。似た者同士が互いに抱きしめ合い、別々の道を歩き始める9話のシーンを思わせる。自分の幸せを探す生き方とは、一つひとつを「抱きしめる様に見定めてく」生き方でもあるとするならば、最後のリリックは前半の「Blinded by the light 君に失明」の対比でもある。

 以上、前半と後半で対比を作りながら、ドラマの趣旨を自分なりにラップで表現したDaichi Yamamoto。筆者の推論も交えているが、そこには軽やかなリズムだけでは表現されない、緻密な工夫が織り込まれていることがわかる。

 さて、次回はついに最終回。順当に行けば「Presence V」はT-Pablowだ。

 これまでのラッパーたちと少し異なり、一歩引いてとわ子の人生を遠くから肯定するようなリリックだった。であれば、カメオ出演として遠くからBAD HOPのメンバーたちが映るのだろうか。いや、強面な男たちが並んでしまっては、まめ夫の世界観を壊してしまう危惧もあるだろうか。

 もし仮にプライズがあるならば、死してなお人は生き続けるという坂元裕二氏のメッセージをJJJなら表現できる。共演するのは、市川実日子だ。そんなパラレルワールドを楽しんで、最終回に期待を高めたい。

 

斎井直史(ライター)

音楽ライター。主な執筆の場はOTOTOYでの『パンチライン・オブ・ザ・マンス』の連載。その傍ら年に数回、他媒体での寄稿を行う。

Twitter:@nofm311

さいいなおふみ

最終更新:2021/06/14 08:00
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