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『サンジャポ』東京五輪批判したさだけが先行するグズグズ内容…始まったら擁護しだしそうな面々でジャーナリズムバラエティとは一体なにか

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太田光。

「サンデージャポン」(13日放送/TBS)が、もう何度も、何度も、取り上げてるオリンピック開催可否問題に言及した。しかし、そもそもこの話題、オリンピックのパブリック・ビューイングを話し合ってて、いきなり横道にズレちゃったんだけど‥‥‥。

 番組はまず、東京都内でいまだ予定がはっきりしない、オリンピックのパブリック・ビューイング問題をとりあげた。すでに千葉県と埼玉県、神奈川県で中止が決定される中、東京都だけは、いまだどうなるか不透明なままだ。

 そんな中で「ワクチン接種会場になる代々木公園(渋谷区)以外、パブリック・ビューイングの結論がうやむや」と山本里菜アナウンサーが伝えると、次に振られた薄口政治評論家の杉村太蔵がいきなり、

「オリンピックやるのかやらないのか、政府が主催じゃない。IOCに決定権がある。オリンピックを誘致したのは誰だ? 東京都が手をあげた。その責任として、どういう風にやるのか? 得意のフリップでわかりやすくやってもらったら」

と、パブリック・ビューイングの話から、オリンピック開催の可否の話に変え、小池都知事を批判。

 ちなみにIOCに決定権はあるけど、逆に日本政府は契約に関与していないため、「外国選手への査証発行を拒み、中止させる法律が成立した場合でも、日本は契約に違反したことにはならない」と、アメリカの新聞ウォールストリート・ジャーナルは報じている(6月8日付)。

 するとデイヴ・スペクターが、

「途中から自民党五輪、永田町五輪になってるでしょう」

 と、政治主導のオリンピックを指摘すると、太田光が、

「確かに去年、オリンピックを延期すると交渉したのは安倍さんだった。そうすると、オリンピックをどうするのかは安倍さんなのか、小池さんなのか、分からない。だから安倍さんと小池さんがコミュニケーションとってほしい」と言って、

「今は菅さん!」と田中に突っ込まれる。ここ、ボケじゃなくて、マジ間違えてたよう。

 そして「ふたりで認識をいっしょにして説明してほしい。国は一回もやらないと言ってない。つまり、やるんだから、やるに関してはものすごい難しい挑戦をしなきゃいけないから、日本中いっしょに挑戦してもらえるよう、もうちょっと説明してほしい」

 と持論を展開。確かに国は一度も中止は言っていない。たとえ多くが中止を求めても。

 そして、そこに割り込んできたのが、リモート出演のテリー伊藤。JOCの山口香さんと話をしたと披露。

「今オリンピックはスキーのジャンプにたとえるなら、もうスタートして上空にいる状態だから中止することはない。どう着地するかだと言ってました」

と、伝える。さらに、

「今回、みんなが不信感持ってるのは、関わってる全員が政治家だということ。政治家が発言しても、聞く方はすなおに聞けない。誰が言ってもダメ。民間人のしっかりした人が真ん中に入ればよかった」

 と政治家主導のオリンピックを批判するのか? と思いきや、

「でも、始まっちゃったら、サンジャポでも今は文句言ってても、コロッと態度変えるでしょう? ……これがいいです! 大事です!」

 と来た。何?このオチ? 意味不明。このまま山本アナによって次の話題に振られてしまい、なしくずし。ぐだぐだだなぁ、サンジャポ。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2021/06/14 07:00
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