『チコちゃんに叱られる!』明治神宮の森の緻密さに感動! “人工”から“自然美”に成長した神秘の深緑
6月4日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは初登場の伊藤沙莉と、今回が4回目の登場となる天野ひろゆき。早速、チコちゃんが伊藤の声質を「えらいハスキーボイス」「泉ピン子の若いときみたい」と指摘すると、伊藤は「産声からこれです」と笑顔で返答した。決して、酒焼けではないのだ。というか、コンプレックスかもしれないしあまりイジらないであげて。
アイスの定番がバニラの理由は「バニラ=おっぱい」だから?
この日2つ目のテーマは「なんでアイスの定番はバニラなの?」という疑問だった。「美味しいから」「1番無難だから」という答えが筆者は思い浮かんだが、それじゃダメなんだろうな……。
チコちゃんが発表した正解は「その香りが哺乳類を引き寄せる魔性の香りだったから」である。そもそも、今のようなアイスクリームが生まれたのは17世紀にフランスの菓子職人が作った、凍らせたホイップクリームが原型とのこと。そして18世紀になると、冷凍技術の発展によりアイスクリームはヨーロッパからアメリカへ伝わって、ホワイトハウスの晩餐会でも出されるようになった。そして1850年代、アイスクリームの大量生産が行われるようになり大衆にも広まったが、この頃のアイスクリームは牛乳、卵、砂糖などを混ぜ合わせて凍らせたものだった。つまり、当時のアイスクリームはバニラ味ではなかったのだ。
では、なぜバニラ味のアイスが誕生したのか? 当時の牛乳や卵は今と比べ獣臭かったと言われ、それを抑えるために使われたのが当時ケーキに使用していた甘い香りがするバニラビーンズだったのが理由である。
ということは、牛乳や卵の獣臭さを抑えたからバニラ味のアイスクリームが定番になったということ? いや、そうではない。バニラが定番になったのは、バニラビーンズに含まれるバニリンという成分が大きく関係している。バニリンとは、バニラビーンズの甘い香りの元になっている成分だ。この成分は牛乳にも含まれている。アイスクリームの材料の牛乳とバニラの組み合わせは、同じ大豆で作られた豆腐と醤油のように相性の良い奇跡の組み合わせなのだ。
しかもバニリンという成分は、人間も含めた哺乳類を本能的に引き寄せるものでもあった。実は、バニリンは母乳にも含まれており、お乳を飲んで育つ人間や哺乳動物は本能的にバニリンの匂いが好きなのだ。ということは、バニラ=おっぱいということ? 子どもの頃の筆者はチョコ味やストロベリー味のアイスが好きだったが、大人になるにつれシンプルなバニラを好むようになった。成長したと思っていたが、本能的には幼児退行していたことになるのか? あと、この説に則るとバニリンは“哺乳類ホイホイ”と喩えることができる。モテたければ、バニラの香水をつけるといいかもしれない。
ちなみに、バニラビーンズにバニリンが含まれている理由は、バニラの花が受粉しにくいからだと言われている。バニラは1年のうちにたった1日しか花を咲かさない。とても受粉しづらい植物だ。そして、受粉しないと種はできない。そんな子孫を残すチャンスの少ないバニラが生き残るために手に入れたのが、哺乳類が本能的に好きなバニリン。この香りに引き寄せられた哺乳類がバニラの種を食べ、その哺乳類が遠くで種の混じったフンをすることで生育範囲が広がったと考えられるのだ。花を咲かせる日数を伸ばすのではなく、香りで哺乳類を引き寄せるという方向に進化したバニラに奥の深さを感じる。
というわけで、ここからは実証実験。バニラビーンズの他にハチミツ、ココナツ、匂いなしの4種類の牧草を用意し、10頭の山羊がどの牧草を食べるのか放ってみたのだ。まず最初にお腹を空かせた5頭を放つと、ハチミツの牧草へ1頭、匂いなしの牧草に2頭が行き、バニラには2頭の山羊が食いついた。その後、残りの5頭を追加すると、その内の3頭がバニラの牧草へ一直線! 最終的な結果は、10頭中5頭がバニラビーンズの匂いがついた牧草に集まった……って中途半端な結果! こんなの誤差の範囲内だし、何なら100頭くらいのレベルで試していただきたかった。サンプル数が少なすぎて、実験結果の途中を切り取っただけに思えてしまう。何よりもまず、哺乳類代表が山羊でいいのかが疑問だ。
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