「96年組」からミシュラン一つ星獲得店まで~新旧レジェンドラーメン店を再現したカップ麺3選
#カップ麺 #カップ麺一行3昧
ラーメン店初のミシュラン一つ星獲得店の味を再現! セブンプレミアム「蔦 醤油ラーメン」
最後に紹介するのは、セブン&アイグループのプライベートブランド、セブンプレミアムの「蔦 醤油ラーメン」278円(税込)。東京・代々木上原にある大人気店、「Japanese Soba Noodles 蔦」の味を再現したカップ麺です。
「Japanese Soba Noodles 蔦」は、「ミシュランガイド東京2016」にてラーメン店初の一つ星を獲得したことで、一躍その名を全国に広めました。その後、2019年まで毎年一つ星を獲得し続けていました。賛否あるでしょうが、現代のラーメン店の評価においてはミシュランガイドと食べログが双璧となっており、「蔦」は現代のラーメン文化におけるレジェンドといって間違いないでしょう。
巣鴨から代々木上原への移転を機にミシュランガイドへの掲載はなくなってしまいましたが、今でも変わらず大人気店として君臨し続けています。
鶏ベースの澄んだ醤油味のスープに、「正麺カップ」を思わせる中太で弾力のあるノンフライ麺を合わせています。塩気がとても穏やかで、鶏やほんのり効かせた魚介が上品に香っています。鶏ガラで中華そば感を醸し出しつつ、魚介は貝だしがメインで洋風感もありました。
貝だしはちょっとほろ苦さを感じさせながら、それでいてさりげない程度の強さに留めているところに奥ゆかしさを感じさせるものがあります。定価税込278円の高額カップ麺ですが、高価格だからといってこってりしているわけではありません。
スープ表面には、黒トリュフやポルチーニ茸の風味がつけられた油脂が浮いています。お店のラーメンはこれでもかと高級食材を使っているのが特徴なのですが、やりすぎていない、香りすぎていないところが逆に高級感を醸し出していました。鶏ガラや貝だしの繊細なスープに高級感あるトリュフやポルチーニ、そしてやりすぎていない奥ゆかしさ、カップ麺離れしています。
チャーシューは価格を考えると大きくないですが、脂分が多くて今回の一杯で最もこってりしていました。メンマはレトルト具を使用し、かなりのこだわりを見せています。お店で使われる穂先メンマとは違い堅めの食感ですが、チャーシューの脂分とともにアクセントになっていました。
レジェンドの雰囲気を行かず並ばずで感じられるのがカップ麺の魅力
「96年組」からミシュラン一つ星獲得店まで、その味を再現したカップ麺をご紹介してきました。さすがにお店の味を完コピするまでには至らないものの、お店に行かずに、行列に並ばずして、お店の魅力、雰囲気を感じられるのは大きな魅力でしょう。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事