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「バズレシピ」のリュウジお兄さんをデジタル庁の戦略顧問に迎え入れるべき

「バズレシピ」のリュウジお兄さんを日本政府がデジタル庁に迎え入れるべき理由の画像1
「料理研究家リュウジのバズレシピ」YouTubeチャンネルより

 登録者201万人超えの人気YouTubeチャンネル「料理研究家リュウジのバズレシピ」。公開動画の中には再生回数が500万を超え、数千ものコメントが殺到するものもある人気ぶりだ。

 外資系コンサルティング会社でITコンサルとして働くS氏(30代前半)も、リュウジさんの大ファン。彼女によれば、彼の動画には料理だけでなく「デジタル領域のコンサルティングのヒントがたくさんある」という。まったく畑違いにも思えるが、どういうことなのか聞いてみた。

「彼はエンジニアの素質がすごく高いと思う」

――Sさんは「バズレシピ」の料理のお兄さん、リュウジさんをかなり買ってるんだそうですね。

S氏 ええ、料理研究家としてだけでなく、コンサルタントの目から見て、あの人はものすごく頭のいい人だと思います。「バズレシピ」って、よく「安い×うまい×カンタン」とかいわれるじゃないですか。別に間違いではないんですけど、ポイントはそこじゃない。工程がすごいんです。

――工程というのは、プロセスですか。

S氏 そう。プロセスがめっちゃ少ない。考え抜いて省略してる。たぶん同じ料理を繰り返し試行錯誤して磨き上げてるんだと思う。彼はエンジニアの素質がすごく高いと思います。

 私は鶏の唐揚げをよくやるんですけど、リュウジさんは肉の筋切りとか「やってもやらなくても味はあんまり変わらない」と言ってやらない。鍋も揚げ物専用じゃなくて小さめのフライパンでやる。衣に卵を使わないし、温度計で180度とかやらずに中火で済ませちゃう。

 ビニール袋に食材と調味料を入れ、揉み込んで焼くとか揚げるだけとかいうのも多い。あと、チンゲンサイは生で食べるのが一番おいしいとか、カブやレンコンやマッシュルームをカルパッチオにして食べるとか、既存の工程を大胆に省略して、普通の食材をいままで食べたことのない料理にしてしまうところもすごいと思います。

――砂糖何グラムとか細かいこと言わず、適量でいいというのも楽ですよね。動画で実際にやっているところを見ればいいわけですが。

S氏 素晴らしいのは、本質に関わることしか指摘しないところです。一方で同じ映像でも、テレビの料理番組はセンスが全然違うんですよ。この間、あるお昼の番組を見てて驚いたんだけど、飛竜頭(ひりょうず)を作ってたの、がんもどき。それ作るのに、わざわざ豆腐を買ってきてバラバラにしてるわけ。

――豆腐をほぐして具を入れて揚げるんですね。

S氏 その工程がまたまどろっこしくて。まず、豆腐を大きくちぎって、キッチンペーパーの上で水を切り、それをすり鉢に移し替えてヘラで軽くつぶした後に、さらにヘラをすりこぎに持ち替えてまたつぶすわけ。

 でも、ドロドロに擦っちゃうと豆腐の食感がなくなるから、あくまでも口当たりが残る程度にしか擦らない。それだけのために、キッチンペーパーとかヘラを使うの?って。たぶんネットのレシピなら、キッチンペーパーに包んで電子レンジでチンして終わりだと思う。

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