アジアン解散、吉本の中堅~ベテラン芸人の“解散ラッシュ”の序曲か?
#吉本興業 #アジアン #馬場園梓 #隅田美保
吉本興業所属のお笑いコンビ・アジアンが解散を発表した。ともに吉本興業に所属したまま、ボケ担当の馬場園梓はピン芸人として活動し、ツッコミ担当の隅田美保は舞台女優としての活動を目指していく。
コンビの活動に意欲的だった馬場園の一方で、隅田は芸人としての活動そのものに疑問を抱くようになっていたという。
「2015年から一時期、隅田さんは芸人としての活動を休止していました。その理由について、自身に対する“ブスいじり”のせいで結婚できなくなっている現状に不満を抱えていると説明していましたが、このころから馬場園さんとの方向性の違いが会ったといわれています。“ブスいじり”どうのこうのということ以前に、馬場園さんと活動をしたくなかったという思いが強かったのかも知れません」(お笑い事務所関係者)
アジアンは今年で結成23年目。中堅からベテランに差しかかるキャリアだ。いま、アジアンのような中堅からベテランクラスの吉本所属コンビが解散の危機に見舞われているともいわれている。
「吉本は劇場がたくさんあるので、中堅以上のキャリアがある芸人については、“劇場出番”という仕事があり、それなりに食えていけるんですよ。でも、コロナ禍で劇場出番が減り、地方営業なども激減。そうなったところで、劇場以外に仕事がない一部の芸人たちが、食えなくなるかもしれないと危機感を抱くようになり、身の振り方を考えるようになったようです」(同)
具体的に、どういった芸人たちが、人生の岐路に立っているのだろうか。
「基本的にお笑い賞レースで結果を出している芸人や、過去に“大ブレイク”を経験している芸人については、優先的に劇場仕事が回ってくるので、比較的安泰だとされています。たとえば、M-1グランプリとTHE MAZAIの両方で優勝しているパンクブーブーなどは、テレビ出演はほとんどないけど、劇場出番だけで月収100万円クラスだと言われている。
でも、M-1決勝に進出したけど、あまり目立たなかった芸人などは、結構微妙な感じです。アジアンなどは比較的マシだったほうで、ほかにもっと解散しそうな芸人もいます」(同)
さらに、お笑い第7世代出現以降のお笑いブームも中堅~ベテラン芸人の危機感を煽っている。
「東京吉本でいえば、若手が出る『神保町よしもと漫才劇場』があって、その次に『ヨシモト∞ホール』があり、ベテランからブレイク中の若手までが出る『ルミネtheよしもと』がある、という並びになっています。そのほかに、幕張や大宮、沼津などにも劇場があり、そこまで人気がない芸人はそっちに回される。
さらに、いまは第7世代前後の若手がルミネの出番を奪っていく現状があり、中堅以上の劇場出番が減っているんですよね。月に2日くらい劇場出番があっても、以前はルミネだったのが、幕張や沼津になったという中堅芸人も多い。そうやって、仕事が減っていく現状を突きつけられ、解散に傾いていくコンビも多いようです」(同)
お笑い界が盛り上がれば盛り上がるだけ、過当競争も激しくなり、追いやられていく芸人も増えていく。アジアンをきっかけに、吉本中堅芸人の解散ラッシュが起きるかもしれない。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事