カトパン、フジテレビの“大ピンチ”を救った結婚発表　古巣に恩を売るしたたかな戦略

　フリーアナウンサーのカトパンこと加藤綾子が一般人男性と結婚したことを発表した。古巣であるフジテレビ系列放送の『めざましテレビ』では7日、加藤の“直筆メッセージ”を用いて結婚のニュースを報じ、SNSではカトパンの字があまりに綺麗だと話題をさらった。

「結婚の発表日もジューンブライドの６月、かつプロポーズの日と言われている第1日曜日でした。ここ最近ではSNSで発表など結婚報告を簡単に済ます芸能人も多い中で、カトパンのベタでわかりやすい公表は、マスコミ関係者から記事にしやすいと好評です」（民放関係者）

　カトパンの結婚は、なぜ今のタイミングでの発表となったのだろうか。

「カトパンはすでに旦那さんとなる男性と長らく同棲をしていて、いつ結婚してもいい状態だった。この時期に発表を合わせたのは、古巣であるフジテレビのためなんです。フジは、多くの人気女子アナがエステや美容院の“ステマ”に加担していた疑惑でバッシングを受けている真っ最中。カトパンは少しでも話題をそらすため、大々的に結婚発表をしたといわれています」（民放関係者談）

　古巣とはいえ、なぜそこまでフジテレビに気を遣わないといけないのだろうか。

「加藤さんは、フリーになってからもフジテレビが一番の主戦場。鳴り物入りで始めたニュース番組『Live News イット！』のギャラは1億円以上といわれ、これが一番の仕事になっています。加藤さんがフジに気を遣うのは、この『イット！』が低視聴率続きで、なかなか人気が出ないから。もし打ち切りとなれば死活問題なので、フジがステマ騒動で窮地のいま、恩を売る形で結婚発表をしたんです」（民放関係者）

　カトパンの“忖度”はフジの上層部の心を見事に掴んだと話すのはフジテレビ関係者だ。

「結婚発表を大々的に『めざましテレビ』で行ったことで、幹部連中は大喜びしていますよ。カトパンはフジの社員時代から幹部たちの評価が高く、取り入るのが上手だった。来年以降も『Live News イット！』を継続する話が編成で出始めているようで、フジはまんまとカトパンの術中にはまった形です」

　ただし、フジテレビサイドにもカトパンに頼らざるを得ない状況がある。

「女子アナのステマ疑惑問題が思った以上に拡大しているようです。フジは法的に問題ないと強気の姿勢ですが、広告代理店はその見解に難色を示している。納得していないスポンサーが多く、このままではステマに関わった女子アナの番組は広告が入りづらくなってしまいそうなんです。

　そこでフジは、カトパンの出演番組を増やそうとしているみたいです。しかも、元女流棋士として活躍していた新人の竹俣紅アナに番組をもたせようという案まで出ているほどフジは女子アナが不足している。今回のステマ問題に関わった女子アナを使えないとなると、新人まで駆り出さなければいけないほどの緊急事態で、カトパンに頼らざるを得ない状況が続きそうなんです」（フジテレビ関係者）

　しっかりとフジ上層部の心をわし掴みにして離さないカトパン。結婚した後も、フジで引き続き重宝されそうだ。

小林真一（フリーライター）

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち