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柳楽優弥よりも所属事務所スタッフが映画『HOKUSAI』のPR活動に“前のめり”になっていた事務所都合

柳楽優弥よりも所属事務所スタッフが映画『HOKUSAI』のPR活動に前のめりになっていた事務所都合の画像1
※写真左から柳楽、田中、河原

 5月29日と30日の「国内映画ランキング」(興行通信社提供)が発表され、柳楽優弥主演の『HOKUSAI』は256館で公開、トップ10中7位に入った。

 同作は「富嶽三十六景」など生涯を通して3万点以上の作品を描き残したといわれる江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を柳楽優弥と田中泯のW主演で映画化。青年期の北斎を柳楽、老年期の北斎を田中が演じ、ほかに阿部寛、永山瑛太、玉木宏ら主役級といった豪華俳優陣が共演に名を連ねている。

「当初は2020年5月29日に公開予定だったが、新型コロナの影響で約1年後の今年5月28日に延期になっていた。公開初日の段階では、緊急事態宣言が発令されていたため、東京都のシネコンでは上映することができなかった。もともと、作品としては地味な印象だけに、集客に苦戦すること想定内だった」(映画ライター)

 公開前、ご多分に漏れず柳楽らは、各メディアのインタビューやテレビ番組でプロモーション活動をこなし、公開初日の同28日にはオンライントークライブを行った。イベントで柳楽は、「好きなことを突き詰めようとする北斎の人生を見て、『HOKUSAI』バイブレーションをブルブルに感じてほしい」とアピールした。

「映画の配給元はスターダストピクチャーズ(S・D・P)で柳楽の所属事務所・スターダストプロモーションの子会社。同社は映画事業のほかに書籍・映像作品・イベント・グッズなどの企画・制作を担当。そのため、柳楽のプロモーションや取材活動はかなり円滑に行われていたが、柳楽よりも事務所のスタッフたちの方がなんとか動員を伸ばそうと“前のめり”になっていた印象です」(テレビ局関係者)

 その背景には、柳楽の身内の“大人の事情”があったからだという。

「企画・脚本を担当して出演していたのは、作家・脚本家の河原れんさんで、エグゼクティブプロデューサーに名を連ねているのは、その夫でスターダストの創業者・現在会長の細野義朗氏。これまで、河原さんの作品はいくつか映像化されたがなかなかヒットに恵まれず……、今作は夫の細野氏も全面協力するなどかなり気合が入っている。そのため事務所スタッフたちが前のめりになるのも仕方ない話」(芸能記者) 

 今夏には台湾での公開が発表されているが、国内でどこまで数字を伸ばすかが注目される。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/06/07 16:00
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