山口俊、“問題児”でも巨人出戻り復帰の公算―原監督が鍵?
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米大リーグ・ジャイアンツ傘下3Aサクラメントに所属していた山口俊が自由契約となったことが4日、複数のアメリカメディアが報じた。今後は古巣の読売ジャイアンツが獲得するかどうかに焦点が移る。
2019年オフに読売ジャイアンツから球団史上初のポスティングシステム利用でトロント・ブルージェイズと2年総額635万ドルで契約を結んだ山口は主にロングリリーフでの登板が多かった。今年2月に契約解除になると、サクラメントと契約。開幕メジャーを目指したがかなわなず。3Aでも登板はわずか5試合で防御率も6点台ではなかなかチャンスが巡ってこないのにも納得がいく。
大分の柳ヶ浦高から2005年高校生ドラフト1巡目で当時の横浜ベイスターズに入団した山口は2016年オフにフリーエージェントで読売ジャイアンツに移籍。先発投手として起用されると移籍2年目にはノーヒットノーランを達成。移籍直前の19年には15勝を挙げて最多勝をマーク。その他にも最多奪三振、最高勝率を記録して初のベストナインを受賞した。
プロ野球OBは「ポテンシャルとしては申し分ない選手なのは間違いない。ただ、素行の悪さがいまだに日本球界内で尾を引いている」と口にする。
30歳の誕生日を迎えた2017年7月、都内飲食店で右手の甲を負傷した後、治療のため訪れた救急病院の入口の扉を破壊、警備員を暴行するなどトラブルを起こした。後に傷害罪と器物損壊の疑いで書類送検されることになり、山口は謝罪会見を開き、頭を下げることになった。
「当時もコンプライアンスは相当うるさかったですが、今はどの球団もそれ以上。先日、度重なる不倫騒動で契約を解除された千葉ロッテマリーンズの清田育宏選手が、その最たる例でしょう。山口も以前はFA移籍でかなりの付帯条件をつけていたため、球団も守りましたが今回、帰国して巨人入りを目指すなら事情は異なる。相当厳しい契約を提示されても受け入れるかどうかにかかっているでしょうね」(同)
ただ、ジャイアンツは当時も、原辰徳監督がチームを率いているのは山口にとっては朗報だろう。
「原監督は全権掌握している人物として球界でも有名です。今、チームは慢性的な投手不足で先発、中継ぎ両方で起用できる山口は是非とも欲しい選手。周囲から反対の声が挙がっても説き伏せることができるトップでもあります」(同)
果たして巨人・山口俊は復活するのだろうか。
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