厚生労働省「新型コロナ禍で2人以上世帯が収入、貯蓄増加」発表の裏側 広がる格差と高齢者の実情
2021/06/06 06:00
#格差社会 #厚生労働省 #新型コロナ
高齢者でも格差が広がる
では、負債の内容はどのようなものかを種類別にみると、負債現在高の90.6%を占める住宅・土地のための負債は518万円で前年と同水準だった。このうち勤労者世帯の住宅・土地のための負債は791万円で前年比7万円(0.9%)減少した。
世帯主の年齢階級別に貯蓄現在高をみると、40歳未満の世帯が708万円と最も少なく、60歳以上の各年齢階級では2000万円を超える貯蓄現在高を保有していた。
半面、負債現在高をみると、40歳未満の世帯が1244万円と最も多く、年齢階級が高くなるに従って負債現在高が少なくなっている。
貯蓄現在高から負債現在高を引いた純貯蓄額をみると、50歳以上の各年齢階級では貯蓄現在高が負債現在高を上回っており、70歳以上の世帯の純貯蓄額は2173万円と最も多くなっている。一方、50歳未満の世帯では負債現在高が貯蓄現在高を上回っており、負債超過となっている。
これをみると、高齢者家庭は十分な貯蓄を持ち非常に裕福に見えるが、一方で生活保護受給家庭の55.8%(91万1167世帯)も高齢者世帯だ。
若い世代だけではなく、高齢者世代にも格差は広がっている。
最終更新:2021/06/06 06:00
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
23:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由