『大豆田』『コント』『着飾る恋』…今期ドラマの「餃子パーティーしすぎ」問題勃発!脚本家たちのオシャレな遊びか
#ドラマ #コントが始まる #着飾る恋には理由があって #大豆田とわ子と三人の元夫
今期のドラマでなぜか餃子パーティーが人気だ。5月18日に放送された松たか子主演の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)第6話、そして22日の菅田将暉主演『コントが始まる』(日本テレビ系)第6話、さらに25日に放送された川口春奈主演の『着飾る恋には理由があって』(TBS系)第6話と、局を越え、放送回まで並ぶかたちで餃子パーティーが各ドラマに盛り込まれていたのだ。
「やたらと餃子パーティー開催されてたけど今のトレンドなの?」「撮りためてたドラマ観てたらやたら餃子が出てきて、今日の夕飯餃子にしようと決めた」と、SNS上でも気になっている視聴者がちらほら。「ノルマでもあるの?」と不思議がる気持ちもわかる。特に餃子ブームが起こっているわけでもなく、偶然にしてはできすぎているだろう。
思わぬ餃子パーティーという共通の“お題”が、各ドラマの味わいを浮き立たせた。
先陣を切った『まめ夫』はとわ子(松たか子)の誕生日の夜の一幕で。一人目の夫・田中八作(松田龍平)の経営するレストランに集まっていた元夫の佐藤鹿太郎(角田晃広)と中村慎森(岡田将生)だったが、そこへ三人と恋愛未満の関係にある女性たちが訪れる。ひょんなことから全員で家主不在のとわ子宅へ行き、女性たちは元夫たちが包んだ餃子をつつきながら恋愛の愚痴で意気投合するのだが、名こそ伏せられているものの愚痴の対象が自分たちである元夫たちは居心地が悪く……という、大人気脚本家・坂元裕二らしい皮肉のきいたシーンだ。
『コント』の餃子パーティーは、つむぎ(古川琴音)が得意な手作り餃子をふるまうという流れから。潤平(仲野太賀)の彼女・奈津美(芳根京子)からのサプライズが笑いと涙を誘う大切な舞台となった。脚本は、2020年に『俺の話は長い』(日本テレビ系)で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹。
そして一部で“飯テロドラマ”とささやかれる『着飾る恋』では、葉山(向井理)へのおもてなしとして香子(夏川結衣)と駿(横浜流星)が見事な羽根つき餃子をふるまった。シェアハウスの住人に真柴(川口)の上司・松下(ずん・飯尾和樹)も加わり、表向きは和やかだが、会話や目線のはしばしに秘めた恋心や苦みが垣間見えるシーンに。脚本は、昨年のヒットドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)を手がけた金子ありさだ。
この「餃子パーティーかぶり」が偶然でないと仮定するなら、裏にスポンサーでもついているのか、餃子業界が「パーティースタイルを流行らせたい!」と仕掛けてきたのか。推測しかできないが、これが脚本家同士の遊び心だったらオシャレすぎる。それぞれのレベルの高さを見せつけられた至高の餃子パーティーだった。
■番組情報
火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』
TBS系 毎週火曜日22時~
出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平(関ジャニ∞)、中村アン、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉、向井理、夏川結衣、飯尾和樹(ずん)、赤ペン瀧川、木本夕貴ほか
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介
プロデューサー:新井順子
音楽:神山羊、兼松衆、田渕夏海
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kikazarukoi_tbs/
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