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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > ワンオク・Taka、「テレビを信用してない」

ワンオク・Taka、テレビに出演しないのは「根本的に信用してない」から…『ボクらの時代』で語った“呪縛”

映画『るろうに剣心 最終章』公式Twitterより

 30日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に佐藤健、ONE OK ROCKのTaka(森内貴寛)、大友啓史の3人が出演。大ヒット映画『るろうに剣心』シリーズの主演俳優、主題歌担当アーティスト、監督という組み合わせだ。

 佐藤とTakaは長年の大親友。2014年に佐藤が写真集を発売した際のトークイベントでは、Takaとの関係について「友人であり恋人でもある」状態から「最近では妻であり、夫」とも話していたほどだ。

 その絆の強さは今も変わらず、この日の放送でもSNSでは「夫婦感が半端ない」といった感想が多く出ていた。佐藤は、高校2年生の時に知ったONE OK ROCKの熱烈なファンであることを公言し、Takaも「たぶん一番のファンは佐藤健。僕らのことを一番よくわかってる」と返答。また、佐藤の「世の中にある食べ物で一番好きなもの」はTakaの作る牡蠣カレーなのだという。こうしたやり取りに、大友監督も思わず「結婚したら?」と提案していた。

 ふたりの仲の良さはよく知られているが、やはり今回もっとも興味深かったのはテレビ露出がほとんどないTakaの話だろう。昔から歌が得意だったことは周囲が褒めてくれるため自覚していたというTakaだが、音楽が嫌いになりそうな瞬間があったとして、「表現する舞台が違うだけでここまで違うんだ、っていうのを目のあたりにした10代前半があった」と語っていた。具体的に名前こそ出さなかったものの、ジャニーズ時代のことを指しているのだろうか。

 両親ともに歌手という環境で生まれ育ち、早くから芸能界というものを知っていたことで、「嫌なこともたくさんあった」「次の世代に伝えたいと思わないこともたくさんある」と振り返っていたTaka。ONE OK ROCK結成前夜、高校を中退してバイトをしながら友人と「遊びで組んだバンド」をやっていた頃を「すべてのことから逃げ切った後だった」と表現していたことを考えると、彼が“有名歌手の息子”として芸能界入りするというルートからあえて外れたのは、こうした葛藤があったからだろう。

 またTakaは、テレビ出演を避けている理由を訊かれると「テレビはね、根本的に信用してないってのはありますね」とコメント。「別にテレビを否定しているわけじゃない」としながら「僕のちっちゃい頃からのアレルギー」「ここに出続けることの苦しみっていうのは、僕は一応出ない立場ですけど、理解しているつもり」と説明していた。幼い頃から芸能界の裏側を知り、“芸能人”として生きている親の姿を目の当たりにしてきたことで、テレビにアレルギーを持つようになった……と解釈するのが自然だろうか。

 NHK時代にドキュメンタリーを撮っていた大友監督が、カメラを向けられると誰でも演じ始めると語り、撮影の対象が本音を言っている場面とそうでない場面を“見抜く”独自の方法を明かすと、Takaは「それすごい! ちょっと感動した」と感嘆の声を上げていた。「なるべくナチュラルに生きていきたい」とも語っていたTakaにとって、人生において“演じる”ということは何より抵抗感があるのかもしれない。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/09/18 22:16
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