「富士そば」伝説のボツメニュー「まるごとトマトそば」のその後… 幻のトマト系「珍そば」「奇そば」を振り返る!
2021/05/31 10:00
伝説のボツメニュー「丸ごとトマトそば」の行く末
最も世間の注目を集めた富士そば発のトマト系メニューといえば、「まるごとトマトそば」だろう。その名の通り、トマトを丸ごと一個乗っけたそば。インパクトは絶大だが、あまりにも攻めすぎたコンセプトが仇となり、ほとんど売れることなくお蔵入りに。長く陽の目を浴びず幻のメニューとなっていた。
ところが、富士そばが公式Facebookで紹介したところ、過去最多の閲覧者数を記録。手ごたえを感じた富士そばは、2016年、とあるラジオ番組とコラボして一日限定の復活販売を企画する。しかし、告知が不十分だったせいもあり、浜松町店で用意した20食のうち9食が売れ残る事態に……。そんなトホホなエピソードもふくめて、富士そばマニアの間では語り草になっているメニューなのだ。
残念な結末を迎えた「まるごとトマトそば」だが、話はここで終わらない。販売の翌年、富士そばは性懲りもなく「まるごとトマトの冷やしそば」でリベンジを狙う。「冷たいそばなら美味しそう」という、ユーザーの声を活かしたもので、渋谷下田ビル店でひと夏の間提供され、第一弾の汚名返上を果たした。
そして2021年4月、大塚店が「冷やしトマトそば」を販売。フレッシュなトマトを使ったサラダ風の一品で、素材の持ち味をダイレクトに味わう、という点では「まるごとトマトそば」の系譜ともいえる。インパクトは見劣りするが、こちらの方が断然食べやすくユーザーにはありがたい。
時代とともにかたちを変え、脈々と受け継がれていく、富士そばのトマト系メニュー。進化の背景に思いを馳せると、その美味さもひとしおだ。
最終更新:2021/06/01 11:22
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