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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『コントが始まる』に“青春コンプレックス”

ドラマ『コントが始まる』に“青春コンプレックス”をえぐられる人も?

『コントが始まる』公式サイトより

 現在放送中の土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)。22日に放送された第6話は世帯平均視聴率6.5%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と、いよいよ6%台に差し掛かってしまったが、SNSでの盛り上がりは増すばかりだ。
 
 それもそのはず、第6話は視聴者の心を大きく揺さぶった回だった。落ち込む潤平(仲野太賀)に彼女の奈津美(芳根京子)が春斗(菅田将暉)らと一緒になってサプライズをしたり、里穂子(有村架純)の家に集まってみんなで餃子パーティーをしたり、その帰り道に潤平と奈津美が愛を誓い合ったりと、それはまさに「青春」。10代のキラキラした時間が今も続いているような微笑ましい描写に、視聴者からは絶賛の声が寄せられた。
 
 しかし、その一方で幸せそうな彼らの姿に心をえぐられる視聴者もいた。“青春コンプレックス”を抱く人たちである。
 
 青春コンプレックスとは、学生時代に恋愛をしたり、何かに打ち込んだりといった青春らしい経験をせずに大人になり、青春できずに過ごした日々を引きずっている人が抱く劣等感である。青春コンプレックスを抱えていると、制服姿のカップルや、楽しそうに騒ぐ部活帰りの学生を見ると何ともいえない寂しさに襲われることも。現実世界で青春を謳歌している人はもちろん、学園もののドラマや映画なども苦手なジャンルだ。
 
 『コントが始まる』も、どうやら青春コンプレックスをえぐるドラマに分類されるようだ。SNSでは、「内容は面白いけど、青春コンプレックスでどうにかなりそうになる」「高校から付き合って今でもこんなに仲良しって……羨ましすぎて心痛いわ」「高校時代の回想シーンのリア充感よ」といった声も上がっていた。
 
 このドラマでは、たびたび高校時代の回想シーンが映し出される。奈津美は学年一の美女であり、潤平はサッカー部で人望が厚く、長い髪をカチューシャで束ねた春斗は見るからに“一軍”の高校生だ。たった数秒のシーンでも、彼らがキラキラと輝く高校生活を送っていたことは想像に容易い。それでいて、潤平と奈津美は今でも仲良く付き合っている……これを青春と呼ばずしてなんと呼ぶ。青春コンプレックスが刺激されるのは無理もない。
 
 張り巡らされた伏線に実力派俳優たちの表現力、作品の出来としては申し分ない『コントが始まる』。ただ、青春コンプレックスの傷には少々沁みるのかもしれない。

■番組情報
土曜ドラマ『コントが始まる』
日本テレビ系毎週土曜22時~
出演:菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、鈴木浩介、伊武雅刀、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)ほか
主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)
音楽:松本晃彦
脚本:金子茂樹
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/conpaji/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2021/05/29 11:30
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