菅首相、質疑応答が「同じことを別の言い方で繰り返してるだけ」の末期症状　「バイキング」総出で批判

　28日放送のフジテレビ『バイキングMORE』では菅義偉首相が27日に行った記者会見での質疑応答について取り上げ、MCの坂上忍ら出演者総出でダメ出しした。

　菅首相は27日の5大臣会合後、記者会見を行い質疑に応じた。しかし、「感染防止対策の内容について」という質問に「専門家の意見を伺った上で決定したい」、「再延長をした場合の責任について」という質問には「お諮りした上で意見を伺って判断する」など7つの質問すべてに「専門家に伺う」というフレーズを入れて回答した。

　坂上はこれに「なんか、こういうことやり続けて、自分で自分のこと嫌になんないのかなぁ」とぼやき、ロンドンブーツ1号2号田村淳にコメントを求めた。

　淳は「菅総理っぽいと言えば、もうぽさにもなってきてるんですが」とキャラクターが出ているとコメント。しかし、国民がこの1年間ずっと求めているのはわかりやすい丁寧な説明で、「どんなデメリットなことでも包み隠さず、事実に近い情報を知りたい」と求めた。

　土田晃之は「総理が発言するって相当なことじゃないですか」と発言の重大性を強調。「国民は総理が発言するなら聞こうと思うんだけど、実際聞いたらこんな会見だと、もう聞く気にならくなる人も増えちゃってる思う」と関心が薄れていくと指摘した。

　またNHK『チコちゃんに叱られる！』の大ファンだという土田は金曜日の20時からの首相会見で同番組の放送が中止になることが不満なようで「時間替えて欲しいな」と、自分自身すでに“総理の発言”に興味はなくなっているようだ。

　続いてアンガールズ田中は菅首相の7つの回答に目を付けると「一応全部微妙に言い方は変えてるんですけど。こんなにパターン、1個もないですよ。同じのが！ そこはすごいなと！」と、まるで漫才の解説をするように、一つも被っていないことを称賛（？）した。

　しかし「すごいんですけど、“専門家に諮る内容について”(の質問)とかは、それは答えられそう。もっと(答える)努力が見えてもいいんじゃないかと」と、しっかりダメ出しもおこなった。

　坂上は、最後に「総理の立場で有事の際にこれを言い張り続ける、これはないよ」と、ほとほと呆れている様子を見せていた。

　同番組では、1年前から菅首相が会見をするたびに「自分の言葉で」「具体的で強いメッセージを」と苦言を呈してきた。バイキングメンバーも“いろんなパターンの苦言”を考えるのが大変そうだ。

大沢野八千代（ジャーナリスト）

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ