「町中華」でも、どこか新しい…ノスタルジックな味わいの名店再現系カップ麺3選!
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人気店が時を経てカップ麺で復活! ローソン限定「らーめん五丈原 塩とんこつ」
最後に紹介するのは、ローソン限定で発売されている東洋水産の「らーめん五丈原 塩とんこつ」232円(税込)。札幌の人気ラーメン店、「らーめん五丈原」の看板メニューである「とんしお」の味を再現したカップ麺です。
「五丈原」は札幌にありながら、札幌のご当地ラーメンである味噌ラーメンを供するお店ではありません。看板メニューは豚骨ベースの「とんしお」や「しょうゆ」で、1990年代後半から2000年代初頭にかけて背脂チャッチャ系のラーメンで爆発的な人気を博しました。
現在も札幌の都心と郊外に2店舗構える人気店で、10年前にもサークルKサンクスととかち麺工房がタッグ組んでカップ麺商品を出していました。今回は、ローソンと東洋水産がコラボしています。この復活劇は、お店の底力を感じさせるものがあります。
ごまが入った白濁の豚骨スープで、別添袋によって赤い色の油が加えられています。豚骨自体にはクセがないまろやか系で、ごまなどによって後を引く甘みが感じられました。この甘さはお店の味をしっかり再現できています。赤い油はおそらくラー油だろうと思われますが、味の面ではあまり目立っていませんでした。
合わせる麺は、中太で縮れのついた角麺形状の油揚げ麺。お店の麺とは形状がだいぶ異なりますが、甘いスープとの相性は良く、バランスはきちんと取れていました。
具の量はそれほど多くないですが、お店の特徴である背脂が入っています。ごまで甘みの強いスープに、さらに滑らかさを加えており、クセのない豚骨、ごま、そして背脂が三位一体となって、こってりまろやかな一杯に仕上がっています。
昔、五丈原によく通っていた方からすると、このまろやかさはかなり懐かしく感じられると思います。また、昔を知らない方にとっては、この甘さは逆に新鮮に感じられるかもしれません。温故知新を地で行くような一杯です。
ノスタルジーの中にある新しさが魅力
いずれもノスタルジーな魅力を持った名店再現系カップ麺を3つご紹介しました。単にノスタルジックなだけではなく、新しさも感じさせる味で、いずれも魅力的な商品でした。
古いもの、歴史のあるものは、それだけ支持されてきたことに必ず理由があります。時代を共有していないとしても、古いと切り捨てるのではなく、人気の理由を噛み締めながら楽しんでいきたいですね。
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