米津玄師の『リコカツ』主題歌に秘められた深い意味
#北川景子 #永山瑛太 #リコカツ
北川景子と永山瑛太が送る、“離婚から始まるラブストーリー”『リコカツ』(TBS系)。離婚をテーマに、互いを大切に想いながらもすれ違ってしまう男女の切ない物語が描かれている。
5月21日に放送された第6話では咲(北川)と紘一(永山)がついに離婚届を提出、最後のその別れのシーンが切なすぎると共感する声が数多く集まっていた。咲の想いが溢れていたそのラストシーンを切なく盛り立て、見る人の心の奥深くへと届けたのは、今回初めてフルバーションが披露された主題歌の「Pale Blue」(米津玄師)だった。
『リコカツ』には、雨や、虹、花など美しく儚げなモチーフが散りばめられている。これは主題歌「Pale Blue」の世界観と深くリンクしている。このドラマにおいて、主題歌がもつ意味は大きい。ほとんどセリフがなかった別れのシーンに流れる「これでさよなら あなたのことが何よりも大切でした 望み通りの終わりじゃなかった」「あなたが見据えた未来に私もいたい」「いかないで ここにいて そばで何も言わないままで」という歌詞には2人の想いが詰まっていた。また、毎回大事なラストシーンに「ずっと~」と曲が流れるたびに涙腺が崩壊する、という人も。
そのなかでも第6話で一部の視聴者の心を強く捉えたのはエーデルワイスの花だ。離婚届を提出する前日、咲と紘一が雨宿りをし、空にかかった虹を見上げる、2人の想いが通じ合う幸せなシーン。雨上がり、美しく濡れたエーデルワイスの花が映し出された。すかさず一部の視聴者から「今エーデルワイス出てきてたよね!?」などと反応が。なぜなら「Pale Blue」にも「それは運命揺らす枯れたエーデルワイス 黒ずみだす耳飾り」という歌詞があるからだ。
エーデルワイスは白い可憐な花を咲かす高山植物で、花言葉は「大切な思い出」や「純潔」「勇気」。さらにヨーロッパのアルプス地方では、プロポーズするときに男性が女性に送る花でもあるという。それはまるで咲と紘一の関係を象徴しているかのようだ。
「Pale Blue」を紐解くと、このドラマのより奥深くへと誘われるようだ。ただでさえ米津玄師が紡ぐ心に響くメロディと、儚く幻想的な世界感は、迷い込むかのように聴く人の心を強く捉える。そしてそれらが物語と重なったとき、登場人物の心をまっすぐに届けるだけでなく、物語の世界を美しく飾り、奥行きを出し、より強く深く心に響かせる。そんな不思議な力がある。
28日には『リコカツ』の第7話が放送される。このまま2人は他人となってしまうのだろうか。あんなに美しく咲いていたエーデルワイスの花が枯れてしまうのは、とても悲しい。何れにせよ、ラストシーンにはまた「Pale Blue」が流れ、心揺さぶられずにはいられないのだろう。
■番組情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系・毎週金曜午後10時~
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲 迅、宮崎美子、酒向 芳、三石琴乃、平田満 ほか脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓 哲、小牧 桜
プロデューサー:植田博樹、吉藤芽衣
音楽:米津玄師
製作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/
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