新垣結衣と結ばれる男は大抵不幸になる!? 恋におちた相手がだいたい死亡する“ガッキー映画”の系譜とは?
#結婚 #新垣結衣 #星野源 #恋空 #BALLAD 名もなき恋のうた
先週は新垣結衣と星野源が結婚というニュース一色の日本列島。話題となったテレビドラマでの共演がきっかけになって結婚という、あまりにも出来過ぎた話で「どうぞお幸せに」ぐらいの感想しかでてこない。世間も総じて祝福ムードなんですけど、君たちは知らないのか!? 映画で新垣結衣と結ばれる男は大抵不幸になるということを……!
新垣結衣の名を一躍有名にした大ヒット作品『恋空』は、人気ケータイ小説(そんなブームもあったなあ)の実写映画化。平凡な女子高生の新垣結衣が今は亡き三浦春馬との出会いを経て恋をし、悲惨な目に遭いながら彼の病死(映画の中の話ですよ)によって別れを迎える。公開当時に一部の観客から「こんなヤバい話はない」と笑われてましたけど、映画は大ヒットでガッキーブームの先駆けに。
ガッキーは落としたケータイをヤンキーの三浦春馬に拾われ、彼は図書館の棚ににかけておく。「中のデータを全部消して!」と抗議した彼女に「消されて困る奴、本当にいる? 必要とする相手なら連絡をしてくる」と無茶苦茶な事を言う(!)ヤバめな男と出会ったガッキーは恋に落ち、出会うきっかけになった図書室でセックスに至る! そして学校をサボってガッキーの部屋でさらにセックスと性のモンスターと化す。
そんな二人の仲に嫉妬した三浦春馬の元カノが、不良を使ってガッキーを野原でレイプ! そんな困難を乗り越えてガッキーは彼の子供を妊娠するんだけど、元カノに突き飛ばされて流産……とジェットコースターのごとき怒涛の展開にクラクラします。
ガンであることが発覚した三浦春馬は「もう、お前を守ってやれねえから」とあえてガッキーを突き放し、二人は別れることに。ガッキーは新しい恋を始めるもの、事の真相を知った彼女は再び戻ってきて彼を看取るのでした……。
この映画、やたらと食卓に山盛りのからあげが出てきて(からあげの山が平凡な家庭の象徴になっている)クライマックスで自殺を考えた彼女の前を鳩が飛んでいき、死を思いとどまり帰宅したガッキーを両親が「今夜はからあげよ!」と出迎える場面を劇場で見たとき、失笑が抑えきれなかった。高校生が、学校でセックスしてレイプされて流産したけど前向きに頑張ろう!みたいなとんでもない作品がヒットしていた当時の日本映画はどうかしていますが、ガッキーはのちに「こういうお話が持て囃されるのはどうかと思います」的なコメントをしていたので、まず彼女がまともでよかった!
彼女はまともでしたが『恋空』があまりにヒットしたために、日本映画界は彼女に悲恋のイメージがするまともではない作品を押し付けるように。
『BALLAD 名もなき恋のうた』では身分違いの恋をした草彅剛が戦死し、『ハナミズキ』では戦場カメラマンの向井理が内乱の地で流れ弾に当たってサヨウナラ、『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』で恋人の三浦貴大が冒頭でトラックにはねられて死亡。『トワイライト ささらさや』では、交通事故で死んだ夫の大泉洋が幽霊になって帰ってくる!
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