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時短命令を“違法”とみなす飲食店のコロナ対策は?
話はガラッと変わるが、先週金曜日の夜、西麻布の「権八」へ行ってきた。
「権八」といってもわからない方もいるだろうが、東京都の時短命令は違憲、違法だと主張し、提訴している「グローバルダイニング」が経営している店の一つだといえば、分かるかもしれない。
昔、ブッシュ大統領と小泉首相がここで「居酒屋会談」をやったり、映画『Kill Bill』のシーンのモデルになったことで有名になった店だ。
私も何度か行っているが、城壁のような店構えと、味の割には高い勘定書きでも有名である。
ここは酒を出しているというので予約したら、金曜日なのにすぐ取れた。だが1時間半で後の客と交代だという。
今、ほとんど酒を出さないのに、こういう店は貴重だから仕方ないかと出かけてみた。
小雨しょぼ降る肌寒い西麻布の交差点でタクシーを降り、3階の寿司の館へ。
入口右側の寿司カウンターはいっぱいで、左奥のテーブル席へ通される。
がらんとした店内は、奥に2組、手前に2組ぐらいいたか。当然、空いているテーブル席だと思っていたら、奥の2組の間のテーブルに座らされた。
おいおい、左右が開いたテーブルにしてくれよといおうとしたが、まあいいか。
だが、席と席の間にアクリル板がない。しかも狭いのに、左はキャバクラの姉ちゃんを連れた中年男で、しきりにゴホンゴホンと咳をする。
右隣は女1人の4人組で、中の1人が大声でしゃべりまくる。
店の子が注意しないのかね、と心配になる。
後ろの席には客がまばら。見た限りでは、アクリル板のようなものはないし、テーブルとテーブルの間隔も広いとはいえない。
東京都の小池都知事と争っているぐらいだから、感染予防には万全を期しているだろうと思っていたが、それほどでもない。
寿司のカウンターの方はどうなのだろう。ちょっと見た限りでは、だいぶ三密状態だったように見えたが。
もし、この店ではなくても、チェーン店の中でコロナ感染者が1人でも出たら、グローバルダイニングはあちこちから非難されること間違いない。
潰れることもあるかもしれない。大口を叩くなら感染対策をきっちりやるべきだと思う。
そんなことをぶつぶついいながら熱燗を5,6本、最後に5貫で6000円近い寿司、フォアグラ、うに、キャビア、大トロ、牛肉などが乗っているものを頼んで、店を出た。
やはり、気の利いた店で一杯やりながら、アジフライやゲソ焼きを食べている方がいいな。
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