田村正和さんの2代目は阿部寛か堺雅人？ 追悼再放送で若者世代が『令和版・古畑任三郎』を熱望!

　まさにハマリ役だった。

　亡くなった田村正和さんの追悼企画として、5月20日、21日に主演ドラマ『古畑任三郎ファイナル』（フジテレビ系）が再放送され、高視聴率を記録した。

　同作は田村さん演じる警部補の古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを暴くストーリー。1994 年から連ドラやスペシャル、スピンオフなど、12年間にわたって愛され続けたまさに“国民的刑事ドラマ”だった。

「『古畑』が名作となったのは、田村さんの怪演があったればこそですが、高齢となり現役刑事の役が不可能に。また、体調面やトリックの枯渇という事情もあって新作は難しかった。しかし、今回の再放送で初めて知ったという若い世代は衝撃を受けたようで、ネット上では『令和版としてリメイクしてほしい』という声も多く聞かれています」（テレビ誌ライター）

　そんな『古畑任三郎』といえば2020年、再放送が高視聴率だったことや脚本の三谷幸喜氏の連載エッセイに古畑が登場したことから、フジが新シーズンに動きだしたと報じられたものだった。

「この時、名前が挙がっていたのが、阿部寛とオダギリジョーでした。オダギリは近年、健康面での不安があることから長期の撮影は厳しい状況。しかし、阿部のほうは現在放送中のドラマ『ドラゴン桜』（TBS系）が絶好調。同作で見せるひょうひょうとして読めない表情は、古畑に通じるところもあり、適任に見えます。

　また、ドラマファンから熱い声が挙がっていたのが堺雅人です。こちらもドラマ『半沢直樹』（TBS系）で魅せた不敵な笑みや、まくし立てるような台詞も得意ですから、視聴者にも違和感なく受け入れられそう。16年に主演したNHK大河ドラマ『真田丸』で三谷氏と組んでいる点から可能性は十分ありえるでしょう。もっとも、田村さんのイメージが強いだけに、誰にリメイク版の話が来ても尻込みしそうですが……」（テレビ関係者）

「2代目」にバトンが渡れば、田村さんの偉大な功績も後世に引き継がれていくに違いない。

黒崎さとし（編集者・ライター）

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

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