広島カープ、日本ハムに続き「クラスター感染」か…試合挙行は球団丸投げの実情
#野球 #日本ハムファイターズ #広島東洋カープ
プロ野球・広島東洋カープが21日に鈴木誠也選手、長野久義選手、大盛穂選手、羽月隆太郎選手、石原貴規選手、朝山東洋コーチ、球団スタッフの合計7人が新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたことを公表した。すでに発表されている菊池涼介、小園海斗、正随優弥の3人を含めて合計10人となり、クラスター感染した可能性が高い。
球団は試合のなかった20日に1、2軍の選手など関係者全員を対象にPCR検査を実施して結果を待っていた。先を見越して球団は18日に8選手を1軍から抹消、2軍から代わりに選手を呼んで昇格させる入れ替えを実施。朝山コーチも自宅で待機させていた。
スポーツ新聞記者は「18日、19日は東京ドームで読売ジャイアンツ戦を行い、広島から東京の往復を新幹線で移動している。今回、陽性になった選手の中には無症状で試合に出場していた人もいる。野手ばかりが感染しているのは今後、原因調査において何らかのヒントになる可能性もあるが、とにかく団体行動をしているプロスポーツチームはすぐそこにコロナ感染の恐怖があるということだ」と脅威に感じている。
プロ野球のコロナ感染では北海道日本ハムファイターズが4月30日に3選手が陽性判定、その後も続々と陽性者が増えて最終的にはスタッフを含めて10人まで増えた。札幌市保健所はクラスター認定、5月3日から5日までZOZOマリンスタジアムで行われる予定だった千葉ロッテマリーンズ戦が中止に追い込まれたのは記憶に新しい。
だが、戦力もままならない状況で7日からの東北楽天ゴールデンイーグルス戦を通常開催したのだが、ここに問題があるという。
「日本ハムの案件でもそうでしたが、コロナ対策について、日本野球機構は基本的に該当球団に丸投げ体質なのです。そのため、球団も経営にかかわるため半ば無理やり試合を挙行してしまう。感染者有無の確認、管轄保健所との連携、地元自治体、ファンへの対応などを含めれば日程に余裕を持ってやりたいところですが、コロナ禍が悪化すればいつ、試合が止まるか分からない。広島は3月に今シーズン全てのチケットを完売させており、仮に中止を決めて大損害を負うことを気にして試合を強行すればファンからの批判は避けられない」(同)
各球団は難しい決断を迫られそうだ。
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