アンジェリーナ・ジョリーが素手でサメを撃退! U-NEXTで見るやばすぎる動物パニック映画
アメリカの調査会社YouGovがアメリカ人1224名を対象に「素手で戦って勝てると思う野生動物」についての調査を実施。その結果グリズリーに勝てると思っている男性が8%、ワニやライオン、ゾウ、ゴリラに勝てると思っている男性は8~10%もいることがわかった。女性でもそれらの猛獣相手に勝てるという人は男性より1%低いぐらいの結果が出ておりアメリカ人は勇猛果敢というか、恐れを知らないというかなんというか……。
こんなに無謀な結果が出てしまうのはハリウッド映画で動物パニック映画を見ることが多いからじゃないかと想像する。アクションスターが猛獣相手に切った張ったの格闘を繰り広げているのを見るとあれは空想の話だということを考えずに自分でもできうかも?と勘違いするのでしょう。筆者も昔ジャッキー・チェンの映画を見てにわかカンフーに目覚めたものです。映画は空想ではないッ!
例えば『トゥームレイダー2』(2003)ではアンジェリーナ・ジョリーが海中でサメに襲われた時にサメの鼻っ面にパンチを入れて撃退してました。「いくらなんでもそんなわけないだろ!」「映画のウソにもほどがある!」と思ったあなた、実はサメの鼻柱には神経が集中しているので有効な撃退法なのだ。あなたがもしサメに襲われたら同じ手段で抵抗しましょう。サメなんか大したことないぜ!
とはいえ猛獣を舐めると痛い目に遭うと思い知らされるのが『猛獣大脱走』(84)だ。
ドラッグまみれの水を飲んでしまった動物たちが一斉に暴れだし、ハイテク管理された動物園の檻が電気系統の故障(電線がスパークを起こして壊れるという、全然ハイテクじゃない感がすごい)を起こし開いた檻からライオンやトラたちが解き放たれてしまい町中大パニック! 一番嫌な死に方をするのがカーセックスに及んでいたカップルが、ドブネズミの群れに食い殺されるというやつ。全身血まみれでネズミに目玉を齧られるのは嫌だなあ! しかし象の鼻で首を絞められたり(?)、踏まれて死んでしまう人に至っては、ギャグなのかホラーなのかわからなくなってくる。
なんだこれはと思ってスタッフを見ると監督はフランコ・E・プロスペリ。60年代に猛威を振るったモンド映画の巨匠、ヤコペッティとタッグを組んで『世界残酷物語』『さらばアフリカ』とかを撮っていた人物で(だから必要以上に残酷なシーンがいっぱい出てくる)、やらせドキュメンタリーの手法を劇映画に持ち込んだだけでした。猛獣なんかこわくないぜ!
日本の猛獣映画も負けてはいられない。大正15年に北海道でエゾヒグマ(グリズリーの近縁)が人を襲い7人が死亡した三毛別羆事件(現地には事件現場を再現した復元地がある。人を襲ったヒグマは体長2.7メートルであったという)をベースにした映画『リメインズ 美しき勇者たち』(90)はジャパン・アクション・クラブ(JAC)創立20周年を記念した作品で千葉真一がメガホンを取り、真田広之以下JACのメンバーが総動員され、豪雪の積もった北海道の雪山を駆け巡りながらヒグマと対峙する大アクション巨編。
クライマックスは女だけを狙うヒグマを誘い出すために真田広之が女物の着物を小屋の中にばらまき、自らも身にまとって女を装う。当時(今もだけど)絶世の美男子と謳われた真田は女物の服を着るだけで妖しい魅力を漂わせており、つられてヒグマも姿を現すってもんです。彼らは猟銃という武器を使ってましたけど、素手でもヒグマに勝てそうな気はする!ヒグマなんか怖くないぜ!
そんな猛獣に対する心構えを怠らないための映画たちは、U-NEXTで絶賛配信中です。人間猛獣相手にもし戦わばの精神でご覧ください。
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