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宏池会の憂鬱 泣くな、岸田君!

菅内閣の支持率最低でポスト菅は? 河野太郎は安倍と麻生が断固阻止!ミソがついた岸田が再浮上?

菅内閣の支持率最低でポスト菅は? 河野太郎は安倍と麻生が断固阻止!ミソがついた岸田が再浮上?の画像1
写真/Getty Imagesより

 新型コロナウイルスの感染拡大とワクチン接種の遅れに連動する形で、菅内閣の支持率が下落している。

 朝日新聞社が5月15、16日の両日に実施した全国世論調査によると、菅内閣の支持率は33%(前回4月は40%)に下がり、2020年9月の内閣発足以来、最低タイの数字となった(1月と同)。不支持率は47%(同39%)。政府の新型コロナウイルスへの対応を「評価する」は23%(同29%)、「評価しない」は67%(同61%)に上った。

 数字に若干の違いはあるものの、先月から今月にかけ行われた報道各社による世論調査の結果は、一様に菅内閣に厳しいものとなっている。数字だけ見れば、菅政権は末期的な状況だ。

 菅首相は1日100万回の接種ペースで高齢者向けのワクチン接種を7月末までに完了させるとしている。しかし、総務省が先月12日に発表した調査結果によると、全市区町村の86%にあたる1490自治体が7月末までに完了できる見込みとした一方で、14%にあたる251自治体が終了できないとした。

 2回目の接種を終えた高齢者は、わずかに0.3%(5月18日時点)である。打つ手がすべて後手後手のワクチン接種は、明らかに菅首相のリーダーシップ空回りを表している。下手ばかり打つ菅首相に国民も愛想をつかしたのか、4月25日に実施された衆参3選挙は全敗した。こんな状況では政局になってもおかしくないのだが、表立って菅下ろしの声は上がらない。ポスト菅になりえる、自民党内の誰もが納得する人物が見当たらないのだ。

世論調査では一位の河野太郎も……時期尚早?

 日本経済新聞社とテレビ東京が1月29~31日に実施した世論調査では、「次の政権の首相にふさわしい人」の首位は河野太郎行政改革担当大臣の25%だった。2位は石破茂元自民幹事長で16%、菅首相は6%で5位だったという。

 菅首相の抜擢人事で、新型コロナウィイルスワクチン接種推進担当大臣にもなりメディアへの露出が増えたから、こういう結果になったのかもしれない。だが、今のワクチン接種の遅延ぶりをみると、思わず首を傾げたくなる。

 しかし、菅が退陣に追い込まれるような状況になっても、「河野太郎が首相になることはまずない」と麻生派所属の議員は言い切る。安倍晋三と麻生太郎が「何としても阻止する」のだという。二人の首相経験者にとり、58歳の河野太郎総理の誕生は世代交代を加速させるだけの結果しかもたらさない。9月に67歳になる安倍晋三、同じく81歳の麻生太郎にとっては自分たちの影響力低下につながるこの次期首相案は、呑めるものではない、ということだろう。

 だから、岸田文雄がいた。年齢も63歳と安倍と同世代。安倍の後に首相になっても世代交代が加速されることはない。アクが強い訳ではなく人当たりも良い。担ぐにはちょうど手ごろな存在だった。

 思い返せば、ちょうど1年前の今頃までは岸田文雄はまだポスト安倍の1人と目されていた。2020年4月、当時、政調会長だった岸田文雄がとりまとめた困窮世帯限定の「30万円給付」が、二階俊博幹事長と公明党のゴリ押しで一律10万円の現金給付への方向転換を余儀なくされた。そのことでミソをつけたにも関わらず、それでも岸田はポスト安倍の有力候補のままだった。同年9月に行われた自民党総裁選では菅に敗れたものの、安倍の清和会、麻生の志公会から票を回してもらい、菅に次ぐ2位につけ、一応、次期首相候補としてのポジションは死守した。

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