「中村玉緒の長女が車いす生活」報道を事務所が完全否定
#勝新太郎 #中村玉緒
81歳になっても、バラエティ番組だけでなく、ユーチューバーとしても活躍中の女優・中村玉緒。そんな玉緒さんに関して、女性週刊誌「女性自身」(光文社)が、「中村玉緒 長女が車いす生活に…81歳で直面した逆介護の悲痛」という記事を掲載したが、筆者が玉緒さんの所属する長良プロダクションに確認すると、「長女は車いす生活なんてしていませんし、逆介護でもない」と報道を否定した。
玉緒さんと故・勝新太郎さんとの間には長女のMさんと長男の故・龍太郎さんがいるが、「女性自身」の記事によれば、長らく玉緒さんの個人事務所の社長を務めていたMさんが病気のため歩行困難になり、社長を退任。車いす生活を余儀なくされ、81歳の玉緒さんが介護をしなければなくなった、という。
玉緒さんといえば、夫で昭和を代表する映画スター・勝新太郎さんをはじめ、家族のトラブルに翻弄されてきたのはよく知られることだろう。82年には、長女のMさんと長男の龍太郎さんが大麻取締法違反容疑で逮捕されているが、2人は2年後にも同じ容疑で再逮捕されている。
「その後、Mさんは北海道の資産家の息子と結婚しましたが、式の当日、母親の玉緒は“嫌なら、すぐ帰ってらっしゃい”と声をかけたんです。実は、勝さんが婿の父親から多額の借金をしていたことから、結婚は政略結婚と言われていたんです。実際その後2人は即離婚しました」(ワイドショー関係者)
一方、長男の龍太郎さんは、89年、勝さんが監督・主演を務める映画『座頭市』で、親の七光ながら本名の奥村雄大として俳優デビューする予定だった。ところが、その撮影中、模擬刀ではなく、スタッフが渡した真剣刀を使って共演俳優を切りつけ、重傷を負わせてしまう。その後、俳優は死亡し、“殺陣師殺傷事件”として世間を騒がせた。
「映画は公開されましたが、今度はその翌年に、父親の勝さんがハワイのホノルル空港でマリファナとコカインを下着の中に隠し持っていたとして現行犯逮捕された。日本に移送される際に放った、『もう、パンツは履かない』との言葉は、芸能界の語り草になっています」(前出のワイドショー関係者)
その後、謹慎を経て俳優復帰した勝さんだが、97年に下咽頭がんで他界。65歳の若さだった。
勝さんは、その豪放磊落な生き方ゆえ、遺された借金も莫大なものだった。その借金返済のため、タレント活動を続けた玉緒さんだったが、バラエティ番組で“天然キャラ”が大ブレーク。ドラマや舞台、CM出演に引っ張りだことなった。
まもなく借金を完済するほどまでに人気を得たものの、他方、プライベートでは家族の不幸に見舞われた。
「玉緒さんは、龍太郎を一人前の役者に育てようと尽力していましたが、いつまでも親の脛をかじり続ける龍太郎が、俳優として開花することはありませんでした。そこで、玉緒さんは、“私が面倒を看る限り、あの子は立ち直ることができない”と絶縁宣言しましたが、その言葉とは裏腹に、隠れてお小遣いを渡していました」(前出の事務所関係者)
その龍太郎さんも、昨年11月、55歳の若さで孤独死した。急性心不全だったという。さらにその直後、実兄で関西歌舞伎界の重鎮である坂田藤十郎さんが亡くなった。
「夫に次いで、長男まで早死した玉緒を支えたのが、個人事務所の社長を務めていた長女のMさんでした。そのMさんは、以前から社長を辞めたいと話していた。それで昨秋、退任したのですが、ところが『女性自身』ではMさんが病気で車いす生活になったため、社長を辞めたという話になっているんです。彼女は、元気に歩いて買い物をしたりしていますし、なにより、『女性自身』の直撃を受けたときも、ノーコメントで走り去るようにタクシーに乗っていますよ」(前同)
玉緒さんが所属する長良プロダクションは、「『女性自身』からは、Mさんが代表を退任したかどうかの問い合わせはありましたが、車いす生活についての質問はされていません。記事にあるような車いす生活も、玉緒さんの逆介護もありません。Mさんも玉緒さんも、どうしてあのような記事になるのか、呆れていますよ」と困惑を隠さない。
後期高齢者になっても大病をすることもなく、いまだ現役で活躍している玉緒さん。
その玉緒さんを公私に渡って支えてきた長女が車いす生活となり、玉緒さんが逆介護ーーと聞けば、読者はこの記事に涙するだろう。
しかし、事務所が事実を否定する以上、『女性自身』の誤報なのか? 人の不幸に関わる内容だけに慎重に取材してほしい。
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