白鵬、肉体的には引退決断もコロナ禍で「現役延長」のソロバン勘定
#白鵬 #新型コロナウイルス #休場
これまで44度の優勝を誇る横綱白鵬だが、5月9日に両国国技館で始まった大相撲夏場所をまたも休場している。けがのため全休は決定的だが、それでも引退しないのはなぜなのかーー。
かつて2020年7月に開催予定だった東京五輪・パラリンピックでの土俵入りを目標にしていたというが、新型コロナウイルス感染状況を見る限り、大勢の観客が集まる奉納土俵入りは絶望的。角界関係者は「無観客で開催されても状況が一変する可能性は低い。すでに奉納土俵入りは諦めていると周辺からは漏れてきている」と話している。
それよりも、頑なに現役続行を希望しているのは、やはり「後進育成」に力を入れたいからだという。
「現在も白鵬は相撲大会を開くなど相撲界の発展を願ってやみません。もちろん引退後も相撲教室を開くこともできますが、最短で大会を開催するにはやはり相撲界に残ることが重要でしょう。ただ、親方株がなかなか取得できず、これには本人も頭を抱えている。体のコンディションを考えれば、そろそろ引退を決断したほうが得策なのですが、親方株を取得するには譲ってもらうほかない。メドが立つまでは現役にこだわらなければならないのです」(角界関係者)
コロナ禍もあり、昨年から本場所の福岡、大阪、名古屋での地方開催や、合間にある地方巡業は軒並み取り止めとなっている。各地方のタニマチとの接待や酒盛りさえかなわず、相撲界で言うところの“車代”もままならない。相撲界トップのうま味を何も味わうこともなく、さぞ悲観しているのかと思いきや、実はそうでもないようだ。
別の角界関係者は「コロナ禍もどこ吹く風ですよ」と苦笑いする。
「基本的には東京にずっといるので、地方に行く移動時間がまったく発生せず時間を持て余している。その分、自宅をこっそり抜けては派手に夜遊びしているとの噂が関係者の間で回っています。横綱クラスになれば自宅以外にも帰宅する場所やお相手はたくさんいるだろうし、あてがってくれる関係者やタニマチも多い。ストレスが溜まるどころか適宜、息抜きもできて快適な生活を送っているともっぱらです。相撲界は番付が全ての世界で、特に土俵を離れた後はどの力士も叩けばほこりが舞うほどプライベートは豪快です。ほかの競技なら大問題になるのでしょうけど『横綱だからそっとしておこう』という関係者は多いでしょうね」
6場所連続で横綱が不在の相撲界において、白鵬の存在はまだまだ大きい。ただ、相撲界の発展を願うのは素晴らしいことだが、こうした事情で現役にこだわっていては周りにとってはた迷惑なのは言うまでもない。
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