「赤いたぬき」に「緑のきつね」「U.F.O.味のどん兵衛」…カップ麺は“擬態”が流行中?【レビュー】
#カップ麺 #カップ麺一行3昧
和風の「U.F.O.焼そば」は違和感だらけ? 日清食品「日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば」
最後に紹介するのは、日清食品「日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば」193円(税別)。先ほどのどん兵衛と同時発売された、「U.H.O.焼そば」と「どん兵衛」のコラボ商品。こちらパッケージの見た目は「U.F.O.焼そば」。
「U.F.O.焼そば」と見せかけつつ、実際は「どん兵衛」のだしで作ったきつね焼そばとのこと。先ほどの「どん兵衛」は実際のところ「どん兵衛」に“擬態”した「U.F.O.焼そば」でしたが、こちらはどうでしょうか。
かつおなど和風だしを効かせた醤油味のソースで、本家の「どん兵衛きつねうどん」ほど昆布だしは前に出てこないものの、「U.F.O.焼そば」のイメージとはかけ離れた和風味です。最近では「U.F.O.」でも和風だしを謳う商品が出ていますが、ここまで純粋な和風味は今までなかったように思います。
また、別添マヨには七味やだしが入っており、これも「どん兵衛」感を盛り上げています。さらに、きざみ揚げやかまぼこも完全に和風で、「U.F.O.」らしさは皆無と言えるでしょう。
麺は中太ストレートの油揚げ麺で、U.F.O.らしい部分。そのまんまいつものU.F.O.の麺です。ただ、今回の純粋な和風味のソースと合わせると新鮮というか違和感というか、同じ麺でもまったく「U.F.O.焼そば」がなく、かと言って「どん兵衛」らしさも感じない、麺とソースの不思議な組み合わせでした。さっきのどん兵衛に擬態したU.F.O.に比べると、違和感ありすぎてU.F.O.の“擬態”に失敗しているどん兵衛にも見えました。
いつもの商品の偉大さを再確認
「赤いきつね」と「緑のたぬき」、そして「どん兵衛」と「U.F.O.」の特徴をシャッフルさせた、“擬態”カップ麺をご紹介してきました。カップ麺の完成度では、お揚げと小海老天で両者の特徴を両立した「緑のきつねそば」、擬態の旨さでは、「どん兵衛」を装いつつ完全に「U.F.O.」だった「どん兵衛ソース焼うどん」が光りました。
ただ、こういった変わり種を食べることで、ノーマルの「赤いきつね」や「緑のたぬき」、そして「どん兵衛」や「U.F.O.」を食べたくなるのも事実。やはり長年続くシリーズの偉大さを再認識することもできました。甘いお揚げはうどんで食べたいし、U.F.O.の濃いソースはU.F.O.の麺で食べてこそでしょう。
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