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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > King & Princeに必要な「創意工夫」

King & Prince「Magic Touch」をトラックメイカーが徹底分析! ジャニーズ世界進出のために必要な“創意工夫”とは?

サブスクに全面移行できれば「英語歌詞」の効果が出る?

小鉄 歌詞は全編英語なんですね。先日取り上げたSexy Zone「RIGHT NEXT TO YOU」も英語詞で話題になりましたが、近年、増えつつあるんでしょうか。

──昨年だけでも、嵐の「Whenever You Call」「Party Starters」「IN THE SUMMER」、それからSnow Manの「KISSIN’ MY LIPS」も全編英語歌詞でした。「KISSIN’ MY LIPS」はCDの売り上げも非常に良かったようです。

小鉄 やはり、海外展開により力を入れていくのでしょうか。しかし、そうなるとサブスク、配信事情が気になりますよね。Apple MusicやSpotifyと言ったストリーミング・サービスでの音楽配信は海外ではもはや常識となっており、日本でも近年シェアを広げています。ジャニーズは昔から、ネットを使った展開には慎重ですが、配信についてはどうなんでしょうか。

──嵐は活動休止前に全シングルを一気に配信解禁し、話題になりました。堂本剛のソロプロジェクト“ENDRECHERI”も配信解禁、KAT-TUNも新曲「Roar」を配信でリリースしています。両者とも元々、音楽活動にこだわりのあるタイプだからか、少しずつ配信についてもチャレンジしているようです。ちなみにKAT-TUNの「Roar」は、配信とCDでカップリング曲が違う収録内容になっています。

小鉄 配信もするけど、CDも買いたくなるように工夫していると。僕もCD世代なので、モノとして所有できる喜びもわかるし、特にアイドルについては、やっぱり店やイベントで買う楽しみがあるでしょうしね。今は過渡期的な状況なのかも。

──個人的には、ジャニーズだとV6の曲なんか配信向きなんじゃないかと思います。それからコロナの影響で、現在、ジャニーズもオンラインのライブ配信に積極的になっています。この流れで、音源配信の解禁もそう遠くはないのかもしれません。

小鉄 その際に、「Magic Touch」を始めとする英語楽曲があるのと無いのとでは、海外からの反応も違ってくるでしょうね。サウンドにせよ言葉にせよ、海外のトレンドやスタンダードを取り入れつつ、日本特有の意匠や表現を上手く翻訳できれば、国際的なマーケットでも強みが発揮できそうな気がしますが、今後の展開に注目したいですね!

小鉄昇一郎(トラックメイカー・ライター)

1990年生まれ。香川県在住。トラックメイカーとしてラッパーやCM音楽などに多数楽曲提供。ソロ作品として『I MISS YOU』『STUDIO MAV THEME』tofubeatsによるレーベルHIHATTから『Ge’ Down E.P.』などをリリースしている。また、ライターとしてヒップホップや電子音楽、インターネット・カルチャーや西日本のローカル・シーンなどをテーマに執筆活動も行なっており、Quick Japan、ミュージック・マガジン、ユリイカなどの雑誌/メディアに寄稿している。

Twitter:@y0kotetsu

Instagram:@y0kotetsu

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こてつしょういちろう

最終更新:2021/09/18 21:40
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