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ニューヨークのYouTubeが芸人ドキュメンタリー製造機に! 神保町漫才劇場の若手芸人たちの熱すぎるぶつかり合いが話題に

ニューヨークのYouTubeが芸人ドキュメンタリー製造機に! 神保町漫才劇場の若手芸人たちの熱すぎるぶつかり合いが話題にの画像1
YouTube「神保町よしもと漫才劇場勢力図 実はとんでもない事件が起きていた!」より

 吉本興業に所属する芸歴8年目以下の若手芸人をメインとする劇場「神保町よしもと漫才劇場」での、芸人同士のぶつかり合いがにわかに話題となっている。

 きっかけとなったのは、お笑いコンビ・ニューヨークのYouTubeチャンネルだ。吉本の養成所・東京NSCの卒業生であるニューヨークは、神保町よしもと漫才劇場と同じ建物に入っている同校を訪問するという動画を企画。撮影のために神保町よしもと漫才劇場を訪ね、舞台裏にいた若手芸人たちに話を聞いてみると、若手芸人たちの不満が爆発したのだ。

 今年3月30日、ニューヨークのYouTubeチャンネルで『青春を過ごした神保町で想い出を語ってたら、今の劇場がヤバすぎてそれどころじゃなくなった』と題した動画がアップされると、この“神保町問題”がシリーズ化。神保町の漫才劇場に出演する若手芸人たちがニューヨークのYouTubeチャンネルに登場し、赤裸々に思いの丈をぶちまける展開となっていった。

 ニューヨークが神保町よしもと漫才劇場にロケに行った当時、同劇場では所属芸人を上から「花」「鳥」「風」「月」に分けるランキングシステムを導入していた。ランキングは、バトル形式のライブの勝敗で決定。ニューヨークの動画では「鳥」以下の芸人たちから、「『花』だけが優遇されている」「後輩芸人たちは『花』の先輩にしか挨拶しない」といった不満が明かされたのだ。

「『花鳥風月』のシステムそのものは4月で終了したのですが、若手ばかりの劇場ということもあり、かなりバチバチした空気があったようです。

 ニューヨークの動画の中では、芸歴4年目で劇場のトップを張っている『令和ロマン』と、劇場の中で一番先輩の『素敵じゃないか』のバトルは本当に盛り上がりました。ほかにも、後輩から挨拶がないことに怒りをあらわにする『サンジェルマン』や『ザ・シーツ』、それらの先輩に牙をむく『ナイチンゲールダンス』など、ニューヨークYouTubeの一連の神保町問題シリーズは見応えたっぷり。神保町所属の若手も、自分たちのYouTubeでそれぞれが思っていることを発信するなど、大いに盛り上がりました」(芸能ライター)

 これらの神保町問題の集大成として、5月8日にはニューヨークがMCを担当し、関係する神保町所属芸人が一同に会した『さようなら花鳥風月ライブ』が有料配信された。

「生のライブで、若手芸人たちが本気でケンカする様子は圧巻でしたね。あそこまでお笑いに熱すぎる芸人たちの姿が見られる機会は滅多にない。配信チケットも5000枚以上売れているようで、イベント的にも大成功だし、出演した若手芸人たちにとっては、自分たちを知ってもらういい機会になったはずです」(同)

 現在、ニューヨークのYouTubeチャンネルは、お笑い界において注目すべきコンテンツとなっている。昨年11月には、東京NSC17期生在学中に発生した特殊な集団の実態に迫った2時間のドキュメンタリー作品『ザ・エレクトリカルパレーズ』を公開し、大きな話題となった。

「ニューヨークのYouTubeは、芸人にスポットを当てた動画が多いのが特徴で、裏の裏の部分までしっかり掘り下げている。テレビのバラエティ番組ではなかなか明かされない芸人たちの人となりや本音を知ることができるんです。

 また、ニューヨークは長きにわたり渋谷のヨシモト∞ホールのトップを務めてきたということもあり、同世代の芸人や後輩からの信頼も厚く、“ここでしか聞けない話”がどんどん引き出されていく。神保町問題については、ニューヨークが煽ったからこそ、妙にこじれてしまった部分もありますが、それも含めてドキュメンタリーなんですよね」(同)

 まさに、良質な芸人ドキュメンタリー製造機となっているニューヨークのYouTubeチャンネル。芸人の真の姿を知りたいならば、このチャンネルを見るしかない。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/05/13 18:05
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