トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 水野勝の不振は崇勲ティーチャーに責任あり?

『フリースタイルティーチャー』前回覇者・水野勝の不振は崇勲ティーチャーに責任あり?

責任を感じ、少し涙目になる崇勲ティーチャー

 水野 VS 岡野のバトル後に、こんなやり取りが行われた。

水野  「いや、ちょっと……分かんなくなってきちゃいましたね。崇勲さん、『大丈夫です』しか今まで言ってくれないから」
いとう 「もう、崇勲は捨てたらいいんじゃない?」
崇勲  「これ、水野君が自分のスタイルやっちゃうと、前回からずっと誰も俺の言う事聞いてくれない流れになっちゃう」

 面白いが、バトルとしては完全に良くない展開だ。何しろ、ティーチャー自らが指導者としてのポンコツっぷりをネタにし始めたのだから。これじゃあ、生徒が可哀想である。

 さて第2試合は、横山統威(祭nine.) & KEN THE 390 VS 水野勝 & 崇勲の一戦。同じ事務所(フォーチュンエンターテイメント)の先輩後輩対決だ。

水野 「俺 正直さ 他の奴は対策立ててさ
    トゲ抜いてやろうと思ってたんだけどさ
    テメエだけは絶対にブッ殺すと思って
    最初から決めてたんだよ このモードでいくぜ コラ」

 バトルが始まると、水野のモードが激変! 直属の後輩に対してだけは、生来の“オラオラ戦法”で潰しにかかるようだ。なに、この“待ってました感”は……。結果、絵に描いたようにパワーで押し切った水野がRound1を先取した。やはり、彼に向いているのはこっちのスタイル? 女性アイドル編における成瀬瑛美(元でんぱ組.inc) VS 恋汐りんご(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)もそうだったが、先輩後輩対決は途端に熱くなる。一方、立つ瀬がないのは指示を無視された崇勲だ。

AKLO  「ついに本当の水野さんが出てきて、非常に生き生きしたいかつい感じが出て来ました。そっちの感じの方が強さありますね」
ケンザ 「水野君はもうちょっと崇勲ティーチャーの言う事聞いた方が良いんじゃないかな~と思うんですけどね(苦笑)」
崇勲  「僕の言う事を一切聞かなければ勝てるって事が分かりました」

 Round2では、後輩・横山が逆襲した。特に、以下の応酬が見事だ。

水野 「お前 バーターってさっき言ったよな
    これは本当なんだよ コメツキバッタ ごめんな
    勝利は遠いぜ マジでお~いお茶って感じ 緑で」
横山 「なぁ 俺がお~いお茶? じゃあ めっちゃメジャーじゃねぇか
    皆が知ってる お~いお茶
    俺は統威だ その名を知れ渡せるぜ」
水野 「緑と言えば お~いお茶だろうが
    お前 お~いお茶より知名度あんのか バカ野郎
    全然無ぇだろうがよ テレビ出れてねぇだろ
    ちゃんとその辺を認めろ リスペクトしろよ
    俺は出てるぜ 『アッコにおまかせ』」
横山 「あっただろ お前にもそういう期間 10年間やってきたんだろ
    なぁ給料ゼロとか言ってただろ その苦労話 俺は今 その途中
    でもお前より少ない半分でいってやるよ わかるか
    お前がしてる苦労話 俺はそんな事より未来の栄光を見てるんだよ
    なぁ 後ろを向いて歩けるのは マイケル・ジャクソンくらいだ」

 横山のマイケル・ジャクソン、素晴らしい。舌を巻いた。水野からの知名度煽りを完璧なパンチラインでアンサーする横山。このラウンドは文句なしに横山が勝利! さすがの攻勢に、崇勲も認めざるを得ない。

「今のは統威くんの2バース目とか、めっちゃ良かったなぁと思いました」(崇勲)

 そして、もつれ込んだRound3。ここでは以下のようなやり取りが行われている。

横山 「何だ 成長したのお前?
    なら 崇勲さんがさ 俺の事 褒めなくね?
    お前を褒めるべきだろ
    なぁ分かるか もう見捨てられてるかもしれねぇ
    誰の言う事も聞かねぇ 自分のスタイルも貫かねぇ
    結局 水野勝って誰?」
水野 「オイオイオイオイ 呼び捨てにしてんじゃねぇよ雑魚が
    引っ込んでろよ この野郎
    テメェ ペーペーだろうがよ
    先輩に敬礼しとけ この野郎」

 どうした、水野……。これはラップなのか? 韻も踏んでないし、フロウもへったくれもない。ただの輩だ。イラついた感情をぶつけるのはいいが、一歩間違えると“オラオラ”はただの飲み屋の喧嘩レベルになってしまう。

 つまり、水野のスタイルに限界を感じた崇勲の判断もわかるのだ。オラつきが魅力的だとしても、語彙の引き出しが少ないと途端に興醒めすることがある。このラウンドは横山が取り、結果は2-1で後輩・横山が勝利!

崇勲 「俺のコメントまで拾われてバース組まれちゃったら、いよいよ喋らないほうがいいのかっていう。でも本当、水野君カッコイイです。信じてくれてありがたいです」
水野 「こちらこそありがとうございます!」

 自信喪失したティーチャーを励ますスチューデント。いつの間に崇勲を励ます番組になってしまった。ずばり、崇勲がブレブレなので水野のアイデンティティが揺れてしまったところはあると思う。その責任を崇勲は明らかに感じており、少し涙目になっていたように見えた。何しろ、前回優勝者を最下位にさせてしまったのだ。ある意味、自分が負けるよりも辛い。

 入れ替えが行われ、ティーチャーが替わったことで良くなった者とそうでない者の差は如実だ。この残酷さは、ある意味見もの。2ndバトルはティーチャーが替わって覚醒した宮里ソル(円神)と岡野の一騎打ちにかかっている気がする。

 

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

記事一覧

サイト:Facebook

てらにしじゃじゅーか

最終更新:2021/05/11 22:17
12
ページ上部へ戻る

配給映画