TikTokでも人気再燃?20年以上前に発売されたビブリボンが今若者に支持されるワケ
#ゲーム #TikTok #ビブリボン
映えるフレーズと元祖ボカロ的音声が支持される
このビブリボンを題材にしたショートムービーが、TikTokでじわりと人気を集めている。主に投稿されているのは、同作のチュートリアルで使用されているパートだ。オリジナルの楽曲に合わせてゲームの基本ルールが紹介される現代のゲームでは当たり前の機能ではあるが、このチュートリアルの前半パートがTikTokユーザーにウケている。
独特の耳に残る音楽に加え、「シッパイシタラ コンナニナッチャッタ」というフレーズと構成がショートムービーにぴったりだからだろう。実際、TikTokに投稿されている内容を見ると、画面が縦に2分割される加工フィルターを通して、ビフォーアフターを見せるような「映える」ものがほとんど。
「音ゲーは好きでよくプレイするんですが、『ビブリボン』のことはTikTokに流れてきて初めて知りました。音楽が独特で中毒性があるし、ボイスもボカロっぽくて好きになりました」と話すのは、実際にビブリボンを使って投稿しているユーザー「おかゆ」さん。
「ビブリボンの投稿が始まった当初は、2分割画面でのビフォーアフター系は少なかったんですけど、加工と無加工の違いをひと目で見ることができるこのスタイルが、今ではTikTokの標準になってますね」(おかゆさん)
「ボカロ」とは「ボーカロイド」のことで、ヤマハが開発した音声合成技術のことを指す。ネット上ではこれが転じて、この技術を利用した初音ミクなどの総称を意味することがほとんどだ。この初音ミクが登場したのは2007年のことなので、ビブリボンはその8年も前に発売されたゲームということになる。もちろん、ビブリボンはあくまでゲームだが、荒削りな声が若者たちにはボカロの元祖のように聞こえるようだ。
おかゆさんのようにTikTokで本作を知った若者は多く、YouTubeにアップされている同作のチュートリアル動画が急に再生回数を伸ばしている現象も。コメントを見ても、「TikTokから来ました」的な内容が大半を占め、音楽の中毒性の高さを評する内容も多数投稿されている。
モノクロ線画のゲーム画面、ぶっきらぼうな音声など、リアルタイムで体験したゲーマーから見ると不気味な印象すらあるビブリボンだが、令和になって当時は存在すらなかったSNSで人気が火がつくとは想像すらできなかった。今後、TikTokから人気が再燃するゲームが出てくる可能性もありそうだ。
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