菅田将暉主演『コントが始まる』はタイトルで損してる? 「期待外れ」と言われてしまうワケ
#神木隆之介 #有村架純 #菅田将暉 #コントが始まる
菅田将暉が主演を務める土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)が現在放送中だ。このドラマは、人生のレールから外れてしまった20代後半の男女たちの姿を描いた青春群像劇。SNSでは好評を博しているようだが、平均視聴率は初回が8.9%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)、第2話8.6%が、第3話が7.5%と下落の一途を辿っている。
ネット配信サービスが普及した今、視聴率は作品を評価する指標ではなくなりつつある。しかし、『コントが始まる』に関しては、「期待外れ」との声がちらほらと上がっているのが事実だ。筆者も同ドラマを初回から視聴しているが、若手実力派俳優たちの演技は期待を上回るばかりであり、『コントが始まる』の特徴である“伏線回収劇”には毎回唸らされる。離脱した元視聴者にとって、一体何が「期待外れ」だったのだろうか。
「期待外れ」だったのはショートコントがつまらないから?
「期待外れ」と評価している人の意見を辿っていくと、どうやら「コントが面白くない」のが不満の要因のようだ。コントというのは、菅田演じる春斗、神木隆之介演じる瞬太、仲野太賀演じる潤平によって結成されたお笑いトリオ「マクベス」のショートコントだ。毎回冒頭でマクベスのコントが繰り広げられ、そのコントが伏線となって、その後のストーリーが展開される。
「コントが面白くない」という意見はごもっともだ。なぜなら、マクベスは“売れないお笑いトリオ”。面白くないから売れないのであり、彼らのコントが面白くないのは演出として当然のことなのである。
『コントが始まる』というタイトルが足を引っ張っている?
ただ、“コントを軸としたドラマ”として放送前から告知していただけあって、コントそのもののクオリティに期待してしまった視聴者も少なからずいただろう。コントで爆笑して、その後に繰り広げられる本編で号泣して……そんなドラマを想像していた人にとっては「期待外れ」なのかもしれない。そう考えると、『コントが始まる』とタイトルに大きく「コント」を掲げてしまったのも、多少足を引っ張っている可能性がありそうだ。
とはいえ、『コントが始まる』において、コントという演出はとても重要な役割を果たしている。コントが主軸にあるからこそ、暗く辛かった思い出も、コント=喜劇の一部に変えられる。今夜マクベスは、スベリまくりのショートコントを通してどんな喜劇を繰り広げてくれるのだろうか。放送を楽しみに待ちたい。
■番組情報
土曜ドラマ『コントが始まる』
日本テレビ系毎週土曜22時~
出演:菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、鈴木浩介、伊武雅刀、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)ほか
主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)
音楽:松本晃彦
脚本:金子茂樹
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/conpaji/
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事