ゴマキのゲーム配信で考える…配信者、VTuber、タレントの3勢力でゲームは視聴が1つのカルチャーに!
#YouTube #HIKAKIN #加藤純一
新型コロナウイルスや緊急事態宣言の影響で、ゲーム需要が高まっているのはご存知のとおり。今では家庭用ゲーム機を持ってなくても、スマホでも手軽にプレイでき、そのクオリティーもゲーム性も向上している。
ちょっと前までは「ゲームはプレイするもの」だったが、「視聴するもの」でもある。私の知人などは、「モンハン最新作をやってみたいけど、買うと時間を忘れて没頭するので見るだけにしておく」と言っている、いわゆる観戦勢もいるぐらいだ。
現在、ゲーム配信の世界は、大きく3つの勢力に分かれていると言っていい。具体的には、配信者、VTuber、タレントの3勢力だ。いずれも多数のチャンネル登録者数を抱え、毎日のように生配信や動画投稿が行われている。
生身の人間が行うゲーム配信は比較的昔から行われており、顔出しもあれば映像はゲーム画面のみで声での出演をするスタイルも一般的。今やメディアでもよく目にするHIKAKINは、ゲーム配信専用のチャンネル「HikakinGames」をYouTube上に持っており、チャンネル登録者数は500万人以上と、1つのメディアと化している。
今ではYouTubeのほかにTwitchやMildomなどのゲーム配信プラットフォームが存在しているが、これらが台頭する前からニコニコ(生放送・動画)でゲーム実況をして人気を獲得した配信者も多数存在する。
例えば、「うんこちゃん」の別名で知られる加藤純一は、2009年ごろからニコニコでゲーム動画を投稿しており、現在はYouTube(jun channel)に拠点を移して活動しているゲーム実況者の1人。新作ゲームに加え、とがったゲームを取り扱う回や雑談配信も支持を得ており、100万再生超えの動画も多数ある。
この加藤純一はもこうの配信にもよく登場している。もこうと言えば、ポケモンバトルで厨ポケと呼ばれるゴリ押しでも勝てるポケモンを、ステータスが低くあまりバトルで使用されないマイナーポケモンを使ってやっつける「厨ポケ狩り」で有名。
『ぷよぷよ』のプロゲーマーでもあるもこうは、YouYube上に「もこうの実況」チャンネルを持ち、チャンネル登録者数は120万人を超えている。ポケモンに加え、レトロゲームなどの動画を投稿、高難度タイトル『仁王2』を53時間プレイした後のゴロゴロしているだけの動画などもあり、企画の切り口もウケている。
一方、投げ銭(スパチャ)が飛び交うゲーム配信もある。特に、VTuberのゲーム配信ではその傾向が顕著。「サメちゃん」の愛称で知られるGawr Gura(がうる・ぐら)は、2020年9月に配信を開始して、250万人以上のチャンネル登録者を獲得している人気者。
Gawr Guraは、VTuber事務所の「ホロライブプロダクション」において、英語圏向けの「ホロライブEnglish」に所属。当然、配信はゲーム画面も実況も英語で行われるが、日本国内にもファンは多い。
そして、配信をするたびにに投げ銭が飛び交う。2020年の年間スパチャ世界ランキングでは、およそ2,800万円で40位にランクインしている。Gawr Guraは同年9月からの活動開始、実質4ヵ月程度でこの成績なのでいかに人気を博しているかがわかる。
また、昨年あたりからタレントの参入が著しい。『バイオハザード』シリーズや『Dead by Daylight』のゲーム実況が大当たりした狩野英孝は、テレビでもおなじみの独特のボケでこれまでのゲーム実況とは一味違う内容がヒット。ゲーム自体は決してうまくないが、そこが視聴者のツッコミどころとなって、毎回コメントも盛り上がる。切り抜き動画もSNSなどで投稿されており、笑えるゲーム実況として人気を博している。
タレントにはゲーマーも多く、本田翼や後藤真希はモンハンガチ勢として知られている。本田翼はシリーズ最新作『モンスターハンターライズ』のTVCMに起用されるまでに。一方の後藤真希はYouTubeの「ゴマキのギルド」チャンネルで、モンハンライズ発売日から毎日配信を行うなど、同シリーズに対する情熱がうかがえる。
「ゲーム配信」と聞くと、上手いプレイや神業を見せるような印象を持つ人もいるだろうが、ここで紹介した配信や動画はそういったものだけではない。むしろ、下手な様子がウケているものさえある。企画の切り口にも配信者の色が現れる世界なので、ステイホームの娯楽の1つとしてゲーム配信を覗いてみるといいだろう。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事