【歴史に残る】5000杯以上レポしたカップ麺ライター厳選! 旨すぎて心が震えたカップ麺3杯【決定版】
#カップ麺 #富士そば #辛辛魚 #カップ麺一行3昧
カップ麺の連載「カップ麺一行3昧」を約1年続けさせていただきき、これまでに多くのおいしいカップ麺に出会ってきました。カップ麺は100円程度で買えるものから、どんなに高くても基本的には300円程度の間に収まるコスパの良さで、その上にさらにおいしいとなると、お得感が半端ありません。
今回はGW企画第2弾として、3000杯以上食してきた筆者がこれまでご紹介してきたカップ麺の中から、とくに思い出深い、美味しすぎて心が震えたカップ麺3品をご紹介していきます。
13年目を迎えた激辛カップ麺の大定番!寿がきや食品「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」
まずは、寿がきや食品の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」260円(税別)。激辛カップ麺の大定番商品として知られ、「蒙古タンメン中本」と「辛辛魚」だけは、カップ麺を普段食べない方にも多く知られています。
東京・石神井公園にある「麺処井の庄」の看板メニュー「辛辛魚らーめん」を再現。濃厚な豚骨醤油スープに唐辛子と鰹粉による「辛魚粉」を合わせたお店のラーメンは、激辛ファンから熱狂的な支持を集めています。
カップ麺は2009年に初登場し、毎年冬に期間限定で発売。今年なんと13年目という超ロングセラー。2021年バージョンも無事発売され、来年以降に繋いでいます。激辛カップ麺になくてはならない存在なのは言うまでもありません。
豚骨醤油味のスープに特製ラー油を合わせた真っ赤なスープ。別添の「辛魚粉」も合わせて真っ赤なビジュアルは、いかにも激辛。麺はスープに負けない縮れの強い中太のノンフライ麺で、弾力のある多加水麺食感が特徴。具はネギのみですが、辛魚粉が具のような存在となっています。
かなり濃厚な豚骨醤油味で、ラー油の辛さも力強いです。辛味のさらに強い「辛魚粉」を全部混ぜ切ってしまうと、あまりに辛くてスープの味がよくわからなくなるので、まずはスープのみで豚骨醤油とラー油の組み合わせを楽しみ、徐々に辛魚粉を溶かして味の変化を楽しむのが良さそうです。
「辛魚粉」をスープに混ぜることで、強烈な辛味とともに、強い魚介味が加わります。豚骨醤油とラー油のハーモニーとはまったく別物の味に変貌します。13年前の発売当初はびっくりするほど辛く感じましたが、現在は激辛カップ麺が多くなり、それほど際立った辛さではなくなりました。
それでも13年も続くロングセラーになる「辛辛魚」の魅力は、激辛だけではなく、強い魚介味が両立していることになるのではないかと思います。激辛なのに魚介が強くて旨いところが長年支持を集め続けた大きな要因ではないでしょうか。同じく長年人気のカップ麺「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」は、激辛と強いニンニクを両立しており、ともに激辛だけではない魅力が、ロングセラーとして成立する基盤となっています。
ちなみに、13年も人気カップ麺として売れ続けると、当然ながら派生商品も多く登場しています。お弟子さんのお店である「麺処一笑」とのコラボカップ麺「辛辛豚」、「辛辛魚」の汁なしバージョン「辛辛魚まぜそば」、そしてローソンからレンジ麺としても発売されました。これからも色んな商品が現れるものと思われます。
筆者が2020年で最もおいしいと思った一杯!日清食品「日清×食べログ 百名店 MENSHO 和牛担々麺」
2杯目は、2020年6月15日に発売された「日清×食べログ 百名店 MENSHO 和牛担々麺」295円(税別)。東京・護国寺の人気ラーメン店「MENSHO」の「和牛担々麺」を再現したカップ麺。
食べログで高評価のお店をカップ麺で再現する「日清×食べログ 百名店」シリーズの第2弾商品として発売され、食べログのユーザー評価が3.82(2020年4月7日時点)という高評価。これだけ評価が高いと、カップ麺でも大いに期待してしまいます。
濃厚な練りごまのコクを効かせ、激辛ではないけどしっかり辛いラー油、そして山椒の上品で爽やかな香りとシビレがあり、練りごまと刺激を両立した担々麺スープです。牛が主役ですが、練りごまのコク、甘みは主役級の存在感です。
そして主役の牛の旨み。ビーフエキスのうち和牛エキスが25%入っており、牛と練りごま、そして山椒などの刺激が、リッチなハーモニーを奏でています。牛風味の担々麺はとても珍しいのですが、とても相性が良く、なぜもっと世間に広まっていないのかと不思議に感じてしまいます。いやこれほんとうにおいしくて、筆者個人的には、2020年最高においしいスープでした。
リッチな和牛スープは、担々麺としては太めのノンフライ麺との相性抜群。具はあまり充実していませんでしたが、スープのおいしさだけでこれまで食べた中で最強クラスのカップ担々麺です。ここまでレベルの高い担々麺は久しぶりに食べた気がします。
濃い醤油味と真っ赤な紅生姜天がインパクト大!ヤマダイ「名代富士そば 紅生姜天そば」
最後に紹介するのは、ヤマダイの「名代富士そば 紅生姜天そば」240円(税別)。「名代富士そば」は、東京を中心に1都3県で展開する立ち食いそばチェーンで、東京都内ならどの主要駅にも大抵ある、関東の人なら誰もが知るお店です。立ち食いそばでも座れる席があり、店内には演歌が流れていることでもおなじみ。
鰹だしを効かせた濃い醤油味のつゆで、ストレートに醤油の濃さが伝わる雑味のない味。駅そばや繁華街にある立ち食いそば屋の最大公約数的な、ガツンと醤油、ガツンと鰹のあの味。東日本の人ならば、この濃い醤油に郷愁を覚える場合が多そう。
ストレートな醤油味に、唐辛子をピリッと効かせ、醤油のキレを増幅させています。卓上の小瓶の一味を勢い余って入れすぎてしまったような辛さ。大したことはないのですが、辛いものが苦手な人は多少注意が必要なレベルかもしれません。
「どん兵衛」や「緑のたぬき」など、カップそばでは油揚げ麺が使われることが多い多いのですが、この商品はノンフライ麺が使用されています。気泡が多く含まれる油揚げ麺に比べ、麺密度の高さによるコシが感じられ、そばならではの香りも強力。ノンフライ麺によって本物感がかなり強いです。
そしてなんと言ってもこの紅生姜天。まるでラフレシアみたいな、かき揚げタイプの大きな天ぷらで、大きさも赤い色もインパクト大。紅生姜の香りが強く、濃いつゆの味とバチバチ遣り合い、ちょうど良いバランスを作り出していました。濃い醤油味も強烈でしたが、この紅生姜天もすごいです。
いつも食べられるわけではないのが難点
今回の3商品、少々お値段は高めですが、いずれも本当においしいカップ麺でした。ただ、いつも手に入る商品というわけではなく、「辛辛魚」は毎年1~2月、「富士そば」は毎年11月~の年越しそばシーズン、そして「MENSHO和牛担々麺」は次発売があるかどうかもわからず、今すぐ食べられるわけではないのが難点。次に発売されたらすぐにでも飛びついて欲しい3品です。
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