菅田将暉『コントが始まる』が1ケタ台の低視聴率続きでも“問題ナシ”な2つの理由
#神木隆之介 #有村架純 #菅田将暉 #コントが始まる
菅田将暉主演の土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)の第3話が、5月1日の今夜10時から放送される。先週の第2話の世帯平均視聴率は8.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。初回の8.9%から微減し、低空飛行気味だ。
菅田をはじめ、神木隆之介、仲野太賀、有村架純、古川琴音と主役級の若手俳優が勢ぞろいしているだけあって、放送前から大きな注目を集めていた『コントが始まる』。そのわりには視聴率が振るわず、キャストや制作陣はさぞ焦っていることだろう……と思いきや、どうやら案外そうでもないようだ。
令和の名作ドラマは「低視聴率×高評価」?視聴率はもはや“ただの数字”に
視聴率がパッとしない『コントが始まる』だが、放送中のSNSは大盛り上がり。放送後も良かったシーンをキャプチャ付きでまとめる人や、登場人物のイラストを描いてアップする人が続出し、反響が鳴りやまない。
“視聴率は悪いが、SNSでの評判はすこぶる良い”。これは、前クールで話題を呼んだクドカン×長瀬智也の金曜ドラマ『俺の家の話』(TBS系)と共通する点だ。リアルタイムでドラマを視聴する人が減ったいま、視聴率と作品の出来は必ずしも比例するわけではない。『俺の家の話』の視聴率は全話平均9.2%と2桁には届かなかったが、社会問題を絡めながら細部まで練りこまれたストーリーは多くの人の心を掴み、放送終了後も多くの感想や分析記事がネット上にあがった。低視聴率ドラマではあったが、間違いなく“名作”と言っていいだろう。
実は言うほど低視聴率ではない…そもそも視聴率が高くない日テレ土ドラ枠
そもそも日テレ土ドラ枠は視聴率が高くない。『ごくせん』『女王の教室』などが放送されていた9時放送時代から10時放送にドラマ枠が移ってから、同枠の視聴率は8~10%を行ったり来たり。2桁に届くのは稀であり、この枠では超優等生なのだ。実際、日テレ土10の名作であり第38回向田邦子賞を受賞した『俺の話は長い』は、全話平均視聴率8.5%。それでも、玄人に認められる作品であったということである。
ひとつめに、現代の低視聴率&高評価ドラマは名作が多い点。ふたつめに、日テレ土ドラ枠としては十分合格点であるという点。これらのことを、制作陣もしっかり把握していることだろう。『コントが始まる』は視聴率云々ではなく、名作ドラマへの道を着実にのぼっていっているのだ。
■番組情報
土曜ドラマ『コントが始まる』
日本テレビ系毎週土曜22時~
出演:菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、鈴木浩介、伊武雅刀、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)ほか
主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)
音楽:松本晃彦
脚本:金子茂樹
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/conpaji/
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