TBS得意の胸キュン演出に「ファンタジーか!」と揶揄の声も…『着飾る恋』が炙り出したのは嫉妬心?
#川口春奈 #横浜流星 #着飾る恋には理由があって
4月27日、川口春奈主演『着飾る恋には理由があって』(TBS系)の第2話が放送された。世帯平均視聴率は8.2%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)と初回から1%近く落とした。
第2話のラストでは、予告で“匂わせ”と思わせていた真柴(川口春奈)と駿(横浜流星)のキスシーンが入り視聴者を驚かせた。ラブストーリーにおいてヒロインのキスは、たいてい何話分かの困難を乗り越えた上で果たされることが多い。今回もそうだろうと視聴者にミスリードさせて、本当にキスさせてしまうとは思い切った脚本だ。
「若い女性が食いつきそうな要素てんこ盛り」「キラキラを詰め込みすぎ」
賞賛の声もある一方で、世界観や展開についていけないという視聴者もいるようだ。ネット上では「キュンキュンさせたいのが大渋滞」「計算しすぎて逆に引いてしまう」という見方をする人がいるように、『着飾る恋』も“お決まり”のパターンが多く見られる。第2話でもつまづいた真柴をとっさに駿が抱きとめたり、ラストのキスシーンをより際立たせるためか中盤で真柴がシェアハウスの同居人・陽人(丸山隆平)と顔がぐっと近づくハプニングがあったりと枚挙にいとまがない。こうしたベタなシチュエーションを盛り込む構成は火曜ドラマのお約束だが、ドラマの世界に入り込めていない視聴者ほど白けてしまうようだ。
ほかにも「今どきのキラキラを詰め込みすぎて魅力を感じない」「若い女性が食いつきそうな要素がてんこ盛り」「ファンタジーすぎる」とネット上では揶揄する声が絶えない。「おしゃれな会社、おしゃれな住まい、きれいな若い男女……疲れる」「あんなにキラキラした生活してたらさぞかし楽しいだろうな~と遠い存在に」など、現実とのギャップを感じて共感できないという人も。さらに、真柴を演じる川口春奈に対しても「大河ドラマでは好演してたけどガッカリ」と批判が集まっているなど踏んだり蹴ったりだ。
主人公は“等身大”なのになぜ支持を集められないのか
たしかに、ラブコメ的シチュエーションが食傷ぎみなのは火曜ドラマの課題だ。しかし、ドラマ開始前は“着飾る女”と宣伝されていた主人公の真柴は、フタを開けてみれば、ラクしてインフルエンサーになったわけではない地道な努力家だった。直近の火曜ドラマ『この恋あたためますか』や『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』のヒロインが、ド素人から才覚を見出されシンデレラストーリーを歩んでいたことに比べるとずいぶん等身大であると感じるが、支持を集められないのはなぜだろう。シェアハウスの住人たちが、過去の失敗に心折れながらも結局は“今”を楽しむ成功者だからか。もしかすると『着飾る恋』は、見た人の心の奥にある妬みの気持ちを刺激してしまっているのかもしれない。
■番組情報
火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』
TBS系 毎週火曜日22時~
出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平(関ジャニ∞)、中村アン、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉、向井理、夏川結衣、飯尾和樹(ずん)、赤ペン瀧川、木本夕貴ほか
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介
プロデューサー:新井順子
音楽:神山羊、兼松衆、田渕夏海
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kikazarukoi_tbs/
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