北区王子が“本当に住みたい街ランキング6位”! 地価上昇で街づくり計画も 気になるのは荒川の水害
#不動産投資 #東京これから買える街 #王子
3.王子の価値はさらに上昇するのか?
王子駅周辺は現在構想されている計画が実現されれば、東京の北の拠点地としてさらに街全体が活性化されていくことは間違いありません。
しかし、購入に踏み切るには、再開発の影響も含め、将来的に街全体の価値の上昇を見込めるのかどうかを知ることが重要です。
そこで、ここからは王子駅周辺がどのように変化していくのか、それぞれのデータを基に解説していきます。
●3-1.北区全体の人口の推移
上記は、北区が発表した『世帯と人口の増減表』のデータをグラフにまとめたものです。このデータによると、09年にピークを迎えて以降、約3年間人口が減少していることが分かります。
その理由は、前年に発生したリーマンショックの影響を受け、家を手放す人が増えたことが原因です。
しかし、13年以降、16年3月に竣工した王子駅周辺に建つ『王子飛鳥山ザ・ファースト タワー&レジデンス』の入居が開始されたこともあり、毎年2,000人近く人口が増えています。今後、王子駅周辺の再開発事業の計画が順調に進むことを考慮すると、将来的にも安定して増加していくことが期待できます。
●3-2.北区の全体の人口予測
将来的に北区の人口が増加していくのか、同区が発表した『北区のビジョン』のデータを基に考察していきます。このデータによると、北区の人口は10年にピークを迎え、60年には約23万人まで減少すると予測されています。
しかし、実際の20年の人口数を見ると、『北区のビジョン』で予測された人口よりも約3万人増加している上、王子駅周辺で129戸の『飛鳥山レジデンス』と呼ばれる大規模なマンションの建設が進められており、再開発事業も加味すると、将来的にも人口は増加傾向がしばらく続きそうです。
ちなみに、『飛鳥山レジデンス』は、野村不動産と三菱地所がタッグを組んだ物件となっており、21年9月に竣工予定となっています。『飛鳥山レジデンス』の具体的な詳細を知りたい方は、公式サイトをご確認ください。
●3-3.交通機関の乗車から見る利便性
JRが発表している『各駅の乗車人員』にデータを基に、王子駅を通っているJR京浜東北線の乗車客数の推移を考察していきます。
08年以降、少し乗車数が減少している時期もありますが、14年以降は全体的に王子駅の利用者は増加傾向です。
また、19年にも少しだけ減少してはいますが、誤差の範囲内といえるほどの減少幅にとどまっています。
●3-4.王子の土地の価格の推移
次に、王子駅周辺の土地の価格を確認していきます。上記は、商業地に区分されている『北5-14(東京都北区王子1-13-15)』と住宅地に区分されている『北-3(東京都北区王子2-6-16)』の地域のデータを基に、07年から20年までの価格をグラフにまとめたものです。
まずは、『北5-14(東京都北区王子1-13-15)』から確認していきます。08年に起こったリーマンショックの影響を受けて、約6年間低迷していました。しかし、16年に竣工した『王子飛鳥山ザ・ファースト タワー&レジデンス』が完成したことを受け、徐々に価格が上昇しており、13年間で45万円(40%)増加しています。
一方で、住宅地に区分されている『北-3(東京都北区王子2-6-16)』は07年以降、横ばいを推移しながら大きな減少を見せることなく、上昇の一途です。過去13年間で108,000円(30%)も増加しているため、こちらも安定して価格が上昇傾向であると言えます。
●3-5.王子駅周辺の中古マンションの推移
最後に、ライフルホームズが発表している『住まいのインデックス』のデータを基に、王子駅周辺の中古マンションの価格の推移を確認していきます。まずは、下記のグラフをご覧ください。
上記のグラフを見ると、13年3月以降、王子駅周辺の中古マンションの価格が安定して上昇していることが分かります。
直近3年間での上昇幅は約9.5%です。さらに、20年に発生した新型コロナウィルスの影響を受けている不動産が多い中、王子駅周辺の中古マンションは大きな打撃を受けていません。これらのことから、今後も安定して上昇していくことが期待できます。
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