北区王子が“本当に住みたい街ランキング6位”! 地価上昇で街づくり計画も 気になるのは荒川の水害
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1.東京、王子はどのような街?
王子は江戸時代から続く行楽地として、現代でも多くの方を虜にしている街です。王子駅周辺にある『王子神社』や『王子稲荷神社』の2つの神社ははじめ、飛鳥山(現:飛鳥山公園)や『王子七滝(現:名手の滝公園)』は、江戸に暮らす人々の避暑地や行楽地として、絶大な人気を誇っていました。
中でも、『飛鳥山公園』は、江戸幕府8代目将軍・徳川吉宗が1,270本の桜を植樹したことをきっかけに、桜の名所として現代でも多くの方に愛されている場所です。
さらに、王子は都心部にすぐアクセスできる高い利便性を保有しているにもかかわらず、手の届きやすい価格帯で豊富な物件を選べるため、幅広い世帯から高い支持を得ています。
例えば、ライフルホームズが発表した情報によると、1Kや1DKの一人暮らし物件の家賃相場は、9万円未満と驚くべき安さで借りることが可能です。このため、職住近接を実現出来る街としても注目を集めています。
●1-1.緑豊かな2つの公園が点在するファミリー層に適した街
あまり知られていませんが、現在、王子はファミリー世帯に人気があります。そのことは、北区が発表した『北区住宅マスタープラン改定 平成31年』 の資料に記載されている『人口・世帯の推移(地区別)』からも見受けられます。
『人口・世帯の推移(地区別)』のデータによると、北区の中で15~64歳の世帯が2番目に多いのは『王子東地区』となっているため、ファミリー世帯が多い地域となっているようです。
王子駅周辺には、上記で紹介した『飛鳥山公園』と『音無親水公園』がある上に、教育施設も充実しているため、ファミリー世帯に適した環境になっています。
特に『飛鳥山公園』と『音無親水公園』は、敷地が広く自然に溢れており、子供の遊び場としてだけでなく、地域のコミュニティーを構築する場としても活用されているため、地域に馴染みやすいです。
東京23区の大半の地域は『都市型』と呼ばれる、街の大半の場所がビルや住宅などの建造物で溢れている環境となっているため、自然の中で遊べる体験をできる場所はそう多くはありません。
東京都産業労働局が発表した『東京の森林面積』によると、都内の森林面積は東京都の4割程度の面積しかなく、23区内のほとんどの地域に森林がないことが分かります。
さらに、核家族化や地域のコミュニティーが衰退している現代、このように子供を遊ばせながら、地域住民とコミュニケーションを取れることは親世代にとって非常に魅力的だと感じる方が多いようです。
●1-2.電車や路線バスなどの交通網が充実している
王子駅は埼玉県や神奈川県、東京の主要駅と繋がっている『JR京浜東北線』や『東京メトロ南北線』が通っています。このため、オフィス街が集中する東京駅へ20分や新宿駅へは23分で行くことが可能です。その他にも、大抵の主要駅へ30分以内に行けるため、交通の利便性が高い駅だと言えます。
さらに、多分、あまり知られてないと思いますが、王子駅の利便性の良さは電車だけではありません。駅前には高速バスの乗り場があり、宮城県や大阪府、京都府など多方面の地域に行くことも可能です。このため、出張や旅行の際にも不便を感じない利便性の良い街だと言えます。
●1-3.王子の治安は悪いのか?
今でも王子駅周辺の路地裏には、昭和の名残りを残した飲み屋街などがあるため、治安に不安を感じる方は少なくありません。実際、弊社のアンケートでも「王子駅周辺の路地裏は暗い印象があって、移住するかをためらう」と言った意見を寄せられたことがあります。
このため、実際の王子駅周辺の治安が悪いのか、王子駅を管轄としている『王子駅警察署』が発表した『過去5年間の刑法犯の推移』のデータを基に確認していきます。
まずは、下記のグラフをご覧ください。こちらは、『過去5年間の刑法犯の推移』内の『刑法犯の5年間の総件数』と『粗暴犯件数』をグラフにまとめたものです。
上記のグラフを見ると、王子で発生した過去5年間の犯罪件数は年々減少していることが分かります。
例えば、同じ帰宅に位置する赤羽駅周辺を管轄とする赤羽警察署が発表した『過去5年間の刑法犯の推移』を確認すると、20年には962件の犯罪が起きているため、王子駅周辺の犯罪件数は少ないと言えます。
しかし、暴行や傷害罪などの粗暴犯の件数は横ばいを推移しているため、まだまだ治安に対する不安は拭えません。
さらに、赤羽では20年に発生した犯罪件数が前年より125件も減少しているのに対し、王子駅周辺は1件しか減っていないことを考慮すると、治安は改善されつつあるものの、現時点では安全だとは言い切れない地域だと言えます。
1-3-1.区長や町会・自治体が連携をして防犯や防災に取り組んでいる
北区では、粗暴犯などの犯罪件数が減っていないことを真摯に受け止めて、王子駅周辺の治安改善に注力しています。
具体的には、区長や57の町会や自治会、王子警察署が連携して『スーパー防犯パトロール』と呼ばれる取り組みです。
地域が一体になって犯罪を起こしにくい街づくりに励んでいるため、今後も犯罪件数は減少し暴行や傷害などの粗暴犯の件数も減少していくことが期待されています。
地域が協力してパトロールを行っている街では、犯罪件数が減少していく傾向があるため、将来的に治安は改善していきそうです。
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