菅義偉首相が陥る“四面楚歌”――アメリカ都合の五輪多額赤字、補選全敗、小池の再延期論
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20代の若手離職率が急上昇、そして東大離れ…なぜ霞が関は超絶ブラック体質なのか?
さて、新潮で元厚労省の官僚だった千正康裕が、霞が関は超ブラック職場で、崩壊の危機にあると寄稿している。
西村経済再生担当大臣のもと、コロナ対策を統括する「コロナ室」の職員が、今年1月の1カ月間だけで、約378時間の残業を余儀なくされていたことは、大きな話題になった。
ここまでではないが、多くの官僚たちが月平均30時間の残業時間をはるかにオーバーして働いている。
そのため、20代のキャリア官僚の離職率が急激に上昇していて、2013年度の25人が、19年度には104人にもなっているという。
内閣人事局は昨年、現役の国家公務員を対象に大規模なアンケート調査を実施した。その結果、「30歳未満・男性」職員の7人に1人が数年以内に辞職の意向があると回答したのである。
その理由には「長時間労働で仕事と家庭の両立が難しい」「もっと自己成長できる魅力的な仕事に就きたい」というのが多かった。
東大生の官僚離れも進んでいる。10年度の東大出身のキャリア官僚の比率は32.5%だったが、2020年度には14.5%にまで激減したという。
もはや官僚は、エリートたちに魅力的な仕事ではなくなっているのだ。
サンデー毎日で、元経産省官僚の古賀茂明が「官僚たちよ! 忖度の奴隷から抜け出せ」と檄を飛ばしている。倉重篤郎が「官僚奴隷化の悪影響は?」と問うと古賀は、「最大の問題は、霞が関から知恵が出てこないことだ。この数年、デジタル化を軸に世界では大イノベーションが起きているが、日本ではほとんど見るべき物がない。民間もそうだが、官僚の知恵が枯渇している。(中略)見せかけだけでやってる感を出すだけ。中身のある提案が出てこなくなった。政治家のみならずシンクタンクとしての霞が関が機能不全に陥っている」。
優秀な人材は入ってこず、入ってきても辞めてしまう。仕事は面白くなく、政治家にペコペコしなくては出世もできない。霞が関が凋落するのは必然である。
フライデーが井手上漠(いでがみばく)という18歳のジェンダーレス・モデルを取り上げている。写真を見るだけでは女の子とも男の子とも見分けがつかない可愛い顔立ちだ。
人口約2300人の島根県隠岐の島から今春上京したそうだ。漠が注目を集めたのは18年に出場した「ジュノンボーイコンテスト」で賞を獲得したことだった。以来、“可愛すぎるジュノンボーイ”として脚光を浴びてきたそうだ。彼のツイッターのプロフィールには「性別ないです」と書かれている。漠はこう語っている。
「私は身体も戸籍も男性ではあります。でもメイクをしたり、可愛い洋服を着たりもします。だからといって女性になりたいわけではありません。心は男性的な部分もあるし、女性的な部分もある。どちらでもあるし、どちらでもないんです。(中略)でも“男か女か”の2択だけですべての人はキレイに分けられることなんてない。そのことを多くの人に知ってほしいんです」
転機になったのは中学2年の時、母親から「漠って男の子が好きなの??」と聞かれたことだった。そこで、クラスの子から気持ち悪いといわれたこと、髪を短くして辛かったこと、男の子も女の子も恋愛対象になることをすべて話した。
話を聞き終えた母親は、「漠は漠のままでいいんだよ」と、彼のすべてを認めてくれたという。その瞬間、人生が変わり、「モノクロだった世界がカラフルになっていった」そうだ。
漠が初のフォトエッセイ集『normal?』(講談社)を出した。正直、私にはわからない世界だが、人それぞれが自由に生きる権利は、守ってあげたいと思っている。
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