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菅義偉首相が陥る“四面楚歌”――アメリカ都合の五輪多額赤字、補選全敗、小池の再延期論

医療コメンテーターが手にするファイザーからの“多額の謝礼”

 さて、どこのワイドショーを見ても、感染症に詳しいという医者のコメンテーターが出ているが、一番見るのは昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師だろう。

 静かな口調で説得力がある。だがポストによると、ワクチン製造会社のファイザーから多額の謝礼をもらっているというのである。

 16年度は約338万円、17年度は約286万円、アストラゼネカから17年度に約11万円、ジョンソン・エンド・ジョンソンの製薬部門であるヤンセンファーマからも17年度に約5万円を受け取っているというのだ。

 コロナ禍前とはいえ、製薬会社から謝礼を受け取っていて、客観的なコメントができるのかとは、ポストならずとも疑問に思う。

 二木医師はこう答えている。

「全部講演料で、肺炎球菌のワクチンに関する講演をファイザーさんから頼まれることが多かった。昨年医療現場をリタイアしてからは、ほとんど講演をしていません。
 今はワクチンに対する不安が必要以上に大きくならないよういろんな情報をお伝えするように努めている。特定のメーカーの肩を持つことはありません」

 だが、副反応への不安がある中、ワクチンは心配ありませんよとテレビでいってもらうだけで、製薬会社はありがたいと思うのではないか。

 それってステマでは?

 それに関連して、文春に気になる記事がある。北海道旭川市に住む医療関係者が、「四十代の男性が接種の翌日、突然亡くなりました」と話すが、この事実は公表されていないというのである。

 接種当日、打った腕に違和感があると訴え、形成外科、循環器内科へ行った方がいいといわれ帰宅したが、その夜に急変し、旭川赤十字病院に搬送されたが息を引き取ったという。特に持病はなかったそうだ。

 ところが病院や医師は、この男性の死亡はPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に報告していないという。

 理由は、ワクチンの副反応ではないと判断したからだというのだ。厚労省のHPでは、報告基準は「アナフィラキシー」や「医師が予防接種との関連が高いと認める症状」とあり、すべてを報告するようにはなっていないからだ。

 しかし、上昌弘医療ガバナンス研究所理事長のいうように、「早期に亡くなる方は理由がわからない場合が多く、因果関係は否定できないため全て報告すべきでしょう。(中略)今回のケースと同じような例は他院でもあるかもしれません。もしそうであれば、接種への不信感につながりかねないでしょう」。特段の疾患は無いと思っていたのに、実際は糖尿病が進行していたということもあり得る。

 今はすべてのケースを報告し、それを情報公開すべきだ。不都合なものを隠すから、国民は政権を信用しなくなる。今からこれでは、ワクチンを接種したくないという人が増えるに違いない。

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