フィッシュマンズ、“再評価”と海外における“熱狂”が示す可能性…「172分」大作ドキュメンタリー映画が7月公開
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海外で熱狂的なファンが生まれている
「フィッシュマンズの音楽は、ceroなど若いミュージシャンの間でもリスペクトされており、18年に大比良瑞希、19年にはモトーラ世理奈が『いかれたbaby』のカバーを発表。新たなファンも開拓している。
中でも特筆すべきなのが、海外で“発見”されたこと。配信などを通じて知ったのでしょう。4~5年前からレビュー/データベースサイトの『Rate Your Music』や『Album Of The Year』などでフィッシュマンズの作品が取り上げられ、高い評価が付けられるように。世界中で熱狂的なファンを生み出しており、wikipediaは英語版やカタルーニャ語の記述もかなり充実。YouTubeには、彼らの歴史を解説するミニドキュメンタリー風のファンメイド動画まで存在します」(音楽ライター)
海外でのこうした反響が日本で話題となったのが18年8月末頃。ユニバーサルミュージックがポリドール在籍期の音源をサブスクリプション型(定額制)音楽配信サービスで解禁したのが同年8月8日であり、これが後押ししたと見られる。
バンド側も海外での反響を把握しており、映画の予告編映像公開に合わせて4月21日に行われた緊急無料配信イベントについて、Twitterでは英語や韓国語でも案内していた。前述の音楽ライターは、こう指摘する。
「海外でのファンベースはまだそれほど大きくないと見られますが、熱量の高いファンを抱えており、きっかけ次第でシティポップのような大きな流行になる可能性もある。
松原みきの『真夜中のドア~Stay With Me』が発売から40年以上たった昨年末に世界的ヒットとなった背景には、インドネシアのYouTuberによるカバーが評判となったのに加え、TikTokで流行したのも大きい。フィッシュマンズの曲でも同じような現象が起こる可能性は十分にあるでしょう」
手嶋悠貴監督は、緊急無料配信イベントで「フィッシュマンズってこんな素晴らしいバンドだったんだって改めてわかる」と語っていたが、映画が海外でも公開されれば、さらにファンを増やすきっかけにもなりそうだ。
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